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水回り
水道の元栓が固くて回らない!その原因と対処法をご紹介!
水道のトラブルが発生した場合は、元栓を閉めることが大切です。しかし元栓をしばらく放置していると、固くなってしまい回らないことがあります。
この記事では、原因になる項目や、対処法を解説します。
水道の元栓が固くて回らない原因とは?
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元栓が回せない原因は、どのようなことが考えられるのでしょうか。
サビが原因である
長く放置していると、ハンドル部分や内部の部品にサビが溜まる場合があります。元栓は外に設置されている場合や、湿気の多い場所に付いていることがほとんどです。
そのためサビやすく、定期的にメンテナンスをしていないと固まってしまいます。
回す方向を間違えている
慣れていない方は、回す方向を間違えている可能性があります。時計回りで回すと水が止まるということは、基本的な行動です。
しかし、初めて元栓を止める方や焦っている場合には、逆に回していることも考えられるため注意してください。
元栓の内部がつまっている
元栓の内部にはさまざまな部品が使われています。長い期間使用していると、これらの部品が劣化して動かなくなるのです。
これは汚れが溜まることで、固着してしまう症状になります。設置してどのくらい経っているのか年数を調べてみましょう。
メーターバルブの故障
メーターバルブの本体が故障している場合も、ハンドルは動かなくなります。この場合はバルブ本体の交換が必要になりますが、自力では修理できないためメーターがおかしいと感じたら、すぐに業者へ連絡をしてください。
ゴムパッキンの劣化
元栓内部にはゴムパッキンが入っています。経年劣化により破損している場合は、ハンドルの動きが悪くなります。
パッキン交換で解消できますが、ハンドルバルブを回転させる、スピンドルに破片が入り込んでいる場合もあるため、注意してください。
その他、部品の故障
そのほかの部品が故障していることも考えられます。ナットが経年劣化により変形している場合もハンドルが回りません。元栓の周りをよく確認して、劣化や破損している箇所はないか、水漏れは起きていないかなどを調べておきましょう。
水道管の凍結
寒い時期になると凍結が始まります。比較的寒冷地では対策されている家庭が多いのですが、それでも急激な寒波の訪れによって凍結することもあるのです。凍結が原因の場合は無理に回さず、解凍させることがいちばんの改善策になります。
水道の元栓がある場所を探そう
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ここからは、水道の元栓が建物別に設置されている場所を紹介していきます。
戸建ての場合
水道メーターボックスを探すと、その中に元栓も入っています。戸建ての場合は玄関のすぐ脇や、駐車場の脇に設置されていることがほとんどです。地中に埋められているフタを探しましょう。量水器やメーターなどがフタに刻印されています。
アパートの場合
アパートの場合は、玄関脇の収納扉に設置されていることが多いです。アパートの作りによっては、駐車場に設置されていることも考えられます。この場合、フタの上や裏側に部屋番号が記載されているので、確認してから閉めるようにしてください。
マンションの場合
マンションでは、玄関わきの収納ボックスに入っています。この収納ボックスにはガスや電気といったメーターが、複数格納されているため注意が必要です。共有スペースに設置されている場合は、管理会社に元栓の場所を確認しておきましょう。
水道の元栓が固いときの対処方法
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ここからは、回らないときの対処法をご紹介していきます。
潤滑油を使う
油分が足りなくてハンドルが回らない場合は、潤滑剤を使用しましょう。機械をスムーズに動かすために欠かせない存在です。元栓の根元部分に潤滑剤を塗って、しばらく放置しましょう。30分程度放置したら、手で回るかを確認します。
その際、手で回らないようならモンキーレンチなどの工具を使い、再度回してください。それでも解消できない場合は、もう一度潤滑剤を塗ってみてください。何度かくり返しているうちに回るようになります。
さび落としを使う
サビが原因であるときはサビ落としを使い、元栓についたサビを落としてください。なかには、こすらずにサビが消える強力サビ落とし剤も販売されています。その方が作業するときは楽になります。
使い方は潤滑剤とほぼ同じです。付けてから少し放置をして回しましょう。もし回らないようであれば、薬剤を再度付けてから、サビ落とし用のワイヤーブラシで軽くこすってみましょう。頑固なサビもきれいに落とせます。
ナットの交換
元栓の接続ソケット部品には、袋ナットが取り付けられています。金属でできているため、あまり破損することはありません。しかし地震などの振動や劣化によって、ごくまれに壊れてしまうことも考えられます。
その場合は、袋ナットの交換になります。水栓本体を手で支えながら接続ソケットの袋ナットを緩めてください。固くて回らない場合は、モーターレンチやプライヤーなどを、ナット部分にかけて回す方法もあります。
パッキンの交換
パッキンが原因である場合は、接続ソケットの袋ナットをスパナでおさえながら外していきます。そのあとに、水栓全体を取り外していきましょう。接続ソケットのパッキンを新しいものに交換して、逆の手順で元に戻したら完了です。
しかし元栓内の部品交換は構造が難しく、素人では修理や交換がしづらい場所になります。そのため中途半端に手を出して壊してしまう前に不安を感じた方は、業者へ相談することがおすすめです。
水道の元栓が固いときのトラブルを防ぐには
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このようにトラブルが発生してしまうと、時間もお金もかかります。できることならトラブルを未然に防ぎたいものです。ここからは、トラブルを未然に防ぐ予防策をお伝えします。
定期的な確認
普段ではあまり使用しない元栓ですが、定期的に確認しておくことが大切です。確認しておく項目は、開閉ができることやサビていないかを調べておきましょう。それと同時に、水漏れが起こっていないか確認することも重要です。
全開に開かず少しだけ戻しておく
全開に開けきった状態にはせず、少しだけ戻しておくことも大切です。常に全開で開いていると、固まって動かなくなるリスクが高まります。そのため、定期点検の際に5分の1回転ほど手前に戻すことでトラブルが回避できるのです。
解消できない場合は業者へ相談する
水回りの修理では、自分でできる対処と業者にしかできない作業があります。中途半端に手を出して、対処できなくなってから業者を呼んだ場合は、時間と費用が余計にかかってしまうのです。できないと感じたらすぐに業者へ依頼しましょう。
まとめ
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固くなって動かなくなってしまう原因はさまざまです。まずは何が原因であるか状況を確認してください。サビや凍結、油切れの場合は自分で対処することが可能です。メーター内のナットやパッキンは、余計にトラブルを悪化させる恐れがあります。
原因を探って自分で対処できないと感じたら、すぐに水道業者へ依頼することが大切です。プロなら経験や実績が豊富であるため、状況確認をおこなってから手際よく直してくれます。安心して任せられるでしょう。
またこのようなトラブルを起こさないように、予防をしておくことも重要です。普段はあまり気にならない場所ですが、半年に1度はチェックしてください。トラブルを未然に防ぐための予防策です。