コラム
トイレ
ウォシュレットの寿命と交換すべきタイミングとは?
ウォシュレットは便利な機械ですが、ずっと使用できるわけではありません。
他の機械同様に、ウォシュレットにも寿命があります。この記事では、ウォシュレットを交換すべきタイミングや交換する際にかかる費用を紹介します。トイレのリフォームを考えている方は、参考にしてくださいね。
ウォシュレットを含むトイレの寿命
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一言でトイレといっても、パーツごとに寿命は異なります。陶器製のトイレ本体やタンクであれば、通常30年以上使えます。しかし、水垢や表面コーティングなどは時間の経過と共に剥がれ落ちていきます。そのため、汚れが落ちにくいと感じる20〜30年の間で交換する人が多いでしょう。
止水栓やタンク内部にあるボールタップなどの給排水パーツは、トイレの寿命より短く5〜10年ほどしか持ちません。とくにゴム系のパーツは劣化しやすく、ポタポタ水漏れしてくることも。
部品の破損や劣化を放置していると大きなトラブルにつながります。定期的に点検して早めに交換することをおすすめします。加えて、ウォシュレットの寿命は10年前後です。
ウォシュレットが故障すると、使用できなくなるだけでなく水漏れすることもあるので注意してください。火災の原因につながることも。「まだ使える」と考えず、10年を目安に交換するようにしましょう。
ウォシュレットを交換すべきタイミング
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前述でも述べたように、ウォシュレットの寿命は10年前後。使用環境や頻度によっても変わってきますが、使用7年を超えた頃から交換を考えておきましょう。使用期間が長いほど、不具合が生じやすいものです。
不具合としては温水が出ない、便座が温まらない、ノズルが出ないなどさまざまなものがあります。
仕様のウォシュレットにこのような症状が現れた際には、まず、電源周りとウォシュレット本体が便器にしっかり設置されているかチェックしてください。
電源周りや便器への設置を確かめても症状が改善しない場合には、ウォシュレットの故障が疑われます。ウォシュレットを使用して5年未満の場合は、修理に出した方がお得になることも。
ウォシュレットが故障した際には、故障箇所の修理料金を調べてみましょう。しかし、ウォシュレットを使用して7年以上経過しているのであれば、修理したとしても再び不具合を起こす可能性も考えられます。
何度も修理を繰り返せば、その分修理代金も上がってしまうことに。この場合、ウォシュレットを新しく交換することをおすすめします。ウォシュレットの使用年数や状況をよく把握して、交換するかどうかを決めてください。ウォシュレットを交換することで得られるメリットもあります。
最新のウォシュレットには、便座の温度を自動調節する機能が付いたものや、省エネ機能が付いたものも多くあります。最新の機能が付いたウォシュレットに交換することで、電気代を安くできるかもしれません。故障を心配することなく、安心して使い続けられるでしょう。
ウォシュレットを交換する場合の費用相場
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では、ウォシュレットを交換する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
ウォシュレットを交換するためには、新しいウォシュレットの本体価格と、業者に依頼することで発生する作業費用、処分費用が必要です。まず、ウォシュレットの本体価格ですが、安いものでは1万5000円ほどのものから、高性能のものだと約8万円近いものまで幅広く存在します。
機種や機能によって価格が大きく変わってくるので、予算と相談して決めることをおすすめします。本体機能に以外にもウォシュレットの機能でも費用は変わってきます。ウォシュレットのリモコンは、壁に取り付ける壁リモコンと、便座の横にある袖リモコンの2種類。
本体とつながっている袖リモコンは、とくに追加費用はかかりませんが、壁リモコンは別途費用が必要です。2,000〜3,000円ほど見ておくとよいでしょう。また、貯湯式と瞬間式かによっても費用が変わってきます。ウォシュレット内蔵のタンクに貯水し、保温する貯湯式の方が、使用時に水を温める瞬間式よりも本体価格は安くなります。
ただし、貯湯式は常に保温するため、電気代はやや高くなる傾向にあります。作業費用と処分費用の相場価格は、約1万円〜1万3,000円ほど。加えて、ウォシュレットを交換する場合には追加工事が必要になることもあるでしょう。
たとえば、トイレ内にコンセントやアースがない場合、トイレ内に設置する必要があります。これらの増設にかかる費用は、およそ2万円〜3万5,000円です。さらに、長年使用しているトイレの場合には、配管設備が劣化していることがあります。劣化した状態でウォシュレットだけ交換してしまうと、水漏れしてしまう可能性も。
配管の劣化でよくトラブルが起きる止水栓を交換には、約5,000円〜3万5,000円ほどの料金がかかります。業者によっても費用が変わるので、何社かに見積り依頼し、比較検討して決定してください。
交換した後に寿命を長持ちさせる方法
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交換したウォシュレットは、できるだけ長く使いたいもの。少しでも長く使うためには、普段のメンテナンスが不可欠です。普段のトイレ掃除は、簡単な拭き掃除だけで充分。
毎日使うトイレは、見た目以上に汚れているもの。拭き掃除だけだと時間がかからないので、できるだけ毎日必ず掃除するようにしてください。用意するものは、トイレ掃除用シートや柔らかい布、中性洗剤です。感電の恐れがあるため、作業前には必ず、ウォシュレットの電源を切るようにしてください。
布を使う場合は、充分に濡らした後に薄めに中性洗剤をつけて便座の表面・蓋・便座の裏側・便器全体の順に拭いていきましょう。その後、水拭きして乾燥させて終了です。汚れが目立ってきたと感じた時には、さらに細かい部分まで掃除していきましょう。
温水を吹き出すウォシュレットのノズル部分が汚れて細菌が繁殖すれば、不潔な上、細菌感染のリスクも高まります。ノズル掃除する際には、手袋を装着し布や中性洗剤の他に、綿棒や割り箸を用意しておいてください。まず、掃除用スイッチを押すか、手動で引き出すかしてノズルを引き出します。
柔らかい布で全体を水拭きし、頑固な汚れには中性洗剤を使って落としてください。手の届かないような細かい部分には、綿棒や割り箸に布を巻いて掃除すると便利です。力を入れすぎないよう注意して、きれいに汚れを落としていきましょう。
リモコンは、ホコリをとる程度のみの軽い水拭きだけにしてください。最後に、丁寧に拭き上げて終了です。さらに、ウォシュレットには便座の裏側に脱臭フィルターと呼ばれるパーツがあります。このパーツを放置すると、ホコリや汚れが溜まって機能が低下しまいます。
トイレ掃除の際には、フィルターに溜まったホコリをティッシュで取り除くようにしてください。水洗いできるフィルターは、水洗いすると細かい汚れがしっかり落ちるはず。定期的にメンテナンスして、ウォシュレットを長持ちさせましょう。
まとめ
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ウォシュレットの寿命は、トイレ全体の寿命よりも短く5〜10年ほどです。使用7年を超えて温水が出ない、便座が温まらないなどの不具合が生じ始めた場合には、ウォシュレットの交換をおすすめします。
交換したウォシュレットを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。ウォシュレットは、通常のトイレと違い細かなパーツが付いています。全体の拭き掃除に加え、汚れが溜まりやすいノズル部分も掃除してください。そうすれば、ウォシュレットの寿命を長持ちさせられるでしょう。