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和式トイレがつまったときの対処法|原因から予防策まで徹底解説【水道職人:プロ】
和式トイレがつまってしまったとき、どのように対処すればよいか迷ったことはありませんか?
洋式トイレとは異なる構造を持つ和式トイレでは、つまりが発生する原因もまた異なっており、適切な対応が求められます。
この記事では、和式トイレがつまる主な原因と、自分でも手軽にできる解消法を詳しく解説します。
また、トイレを快適に保つための予防策や、プロに依頼する場合のポイントについても触れていますので、トイレのつまりトラブルに焦らず対応し、長く快適な環境を維持するための知識を身につけましょう。
和式トイレがつまる主な原因とは?
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和式トイレがつまる理由は、洋式トイレとは異なる構造や使い方が関係している場合が多いです。
原因をしっかりと把握することで、トラブルを未然に防ぐための対策を講じることができます。
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和式トイレの排水構造によるつまり
和式トイレは、洋式トイレと違って排水管が曲がりくねった構造をしている場合が多いです。
そのため、汚れや異物、排泄物などが引っかかりやすく、水流がスムーズに流れにくいことがあります。
排水管の内径が細い場合や、長期間使用されている配管の場合、つまりを引き起こすリスクはさらに高くなります。
また、和式トイレは水を一気に流す洋式トイレと比べ、排水時の水量が少ないケースも多く、つまりや逆流のトラブルに繋がりやすいと言えるでしょう。 -
異物によるつまり
和式トイレに限ったことではありませんが、トイレに「流してはいけないもの」を誤って流すことでつまりが発生するケースは非常に多いです。
つまりの原因になりやすい異物をいくつかご紹介しますので、日頃から注意するようにしてみてください。
・ティッシュペーパー
・紙おむつ
・生理用品
・ペット用トイレシートや掃除用具
・猫砂
・食べ物の残りや油分(カップラーメンなど)
こういったものは排水管で水に溶けにくく、徐々に蓄積することでつまりの原因となります。
特に、油分は配管内部に付着し、他の汚れやゴミを引き寄せるため注意が必要です。 -
築年数が経過した住宅でのリスク
古い住宅では、排水管自体が劣化している場合が多く、それに伴って汚れや異物が溜まりやすい環境ができています。
特に築30年以上の住宅では、配管が老朽化してつまりやすくなるだけでなく、水漏れや破損などのトラブルが発生するリスクも非常に高くなりますので注意が必要でしょう。
和式トイレのつまりを解消する方法
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いざ和式トイレがつまってしまった場合、自分でできる応急処置や、適切な対処法を知っておくことで、被害をある程度抑えることができます。
一般的な方法をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。 -
ラバーカップを使った対処法
ラバーカップ(スッポン)はご存じでしょうか。
自宅に備え付けているという方は、最近では減っているかもしれませんが、学校や会社などで目にしたことがある方も多いはず。
ラバーカップを正しく使用することで、簡単なトイレのつまりであれば、短時間で解消することができます。
以下の手順を参考にしてください。
1.便器内の水位を調整する:
水が多すぎる場合は、あふれるのを防ぐために適量をくみ出します。少なすぎても効果的に圧力が掛けられませんので、ラバーカップが浸る程度に調整しましょう。
2.排水口にラバーカップを密着させる:
排水口に隙間ができないようにしっかりと密着させます。
3.上下に動かして圧力をかける:
ゆっくりと数回繰り返すことで、配管内に圧力が掛かり、汚れや異物が排水管内で流れやすくなります。
何度か繰り返しても効果が無い場合は、中性洗剤を多めに流し込んでから実施するのも効果的です。 -
針金ハンガーを使った方法
100円ショップなどでも手に入る針金ハンガーがあれば、トイレのつまりを解消する簡単なツールとして活用することができます。
特に、異物や固まった汚れが浅い位置にある場合に有効ですので、以下の手順で試してみてください。
1.針金ハンガーを準備する:
針金ハンガーを解いて一本の長い針金状にします。先端は尖らないように、ペンチや布を使って丸く曲げ、安全に使用できる状態に整えましょう。
2.排水口に挿入する:
針金ハンガーを排水口に慎重に挿入し、つまりの原因となっている異物や汚れに届くように押し進めます。
3.異物を引き出すか崩す:
引っ掛かりを感じたら、先端で異物を引っ掛けて引き出すか、固まった汚れを崩すように動かして、排水が流れるようにします。この際、無理に力を入れると配管や便器を傷つける恐れがあるため、ゆっくり作業するのがポイントです。
4.水を流して確認する:
作業が終わったら、水を少しずつ流してつまりが解消されているか確認します。まだつまりが残っている場合は、無理をせず、専門業者への相談を検討しましょう。 -
重曹とクエン酸を使った方法
重曹とクエン酸は、大掃除などの際に使うという方も多いでしょう。
この2つを組み合わせることで、トイレのつまりの解消にも役立ってくれます。
特に、油汚れや軽度の汚れによるつまりには効果的ですので、以下の手順で実践してみてください。
1.便器内の水を調整する:
便器内の水が多すぎる場合は、少しだけ水をくみ出して調整します。多すぎると、重曹の発砲効果により溢れ出してしまう可能性があります。
2.重曹を投入する:
1/2カップ程度の重曹を便器内に均一に振りかけます。排水口付近を中心に投入すると効果的です。
3.クエン酸または酢を追加する:
同様に1/2カップ程度のクエン酸、または酢をゆっくりと注ぎ入れましょう。このとき、重曹とクエン酸が反応して泡が発生しますが、これは正常な反応ですので安心してください。
4.しばらく時間を置く:
泡が汚れやつまりを浮かすのを待つため、20~30分ほど放置します。この間に反応が進み、汚れや異物が流れやすくなります。
5.お湯を流して仕上げる:
最後に、40~50度程度のぬるま湯をバケツでゆっくりと注ぎ、汚れを流し出します。この際、熱湯は便器を傷める恐れがあるため使用しないでください。 -
専門業者に依頼するタイミング
つまりが自力で解消できない場合、あるいは逆流が発生している場合は、早めに専門業者に相談するのが最善です。
専門業者は、専用機器や薬剤を使用してつまりの原因を特定し、適切な処置を施します。
また、排水管全体の状態を点検し、再発防止のためのアドバイスも期待できますので、長期的な目線で見ても非常に効果的な方法と言えるでしょう。
和式トイレのトラブルを防ぐための予防策
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トイレのトラブルを未然に防ぐためには、日常的なケアや正しい使い方を心がけることが大切です。 -
流してはいけないものをしっかりと把握する
「流していいもの」と「流してはいけないもの」を利用者全員で共有するだけでも、トラブルのリスクを大幅に減らせます。
ペットの猫砂や、カップラーメンの残り汁などは、わかってはいてもついつい流してしまう方も多いため、しっかりとリスクを理解して日頃から注意するよう心掛けましょう。
また、小さな子どもがいるご家庭の場合は、誤っておもちゃなどの異物が流れ込まないよう、管理することも大切です。
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定期的な掃除と配管チェックの重要性
和式トイレの便器や排水口の掃除を定期的に行うことで、汚れや異物の蓄積を防ぐことができます。
結局のところ、つまりの原因は日々の積み重ねによるものがほとんどです。
築年数が経っていたり、排水管の点検を長く行っていない環境の場合は、一度思い切って専門業者による配管チェックを実施してみることをおすすめします。
和式トイレのつまりも「かながわ水道職人」にお任せ!
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