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キッチン
シンクの異臭は防臭キャップが原因?取り替え方法や他の対策について解説
キッチンのシンク下の悪臭はシンクの周りの汚れが原因なのではなく、実はシンク下のパイプのすき間から臭ってきてしまっているのかもしれません。
この記事では、悪臭の原因にもなる、シンク下の防臭キャップの正しい設置方法と、臭いの原因を解決するためのいろいろな対処方法を紹介していきます。この記事を参考に、ぜひ不快な臭いのもとは早急になくしていきましょう。
シンク下の異臭は防臭キャップが原因
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シンク下から異臭がする場合、排水管パイプと排水ホースのすき間をふさいでいる「防臭キャップ」というものがズレていたり、古くなっていたりなどが原因で、下水の臭いが上がってきてしまっていることがあります。
これを解決するためには防臭キャップの正しい役割を理解し、きちんと設置されているかどうかを確認する必要があります。
防臭キャップの役割について
シンク下に設置されている排水ホースは、家の床下からのびている排水管パイプに接続されます。この排水ホース・排水パイプのつながっている部分にすき間ができると、下水の臭いがもれ出てしまう原因となります。
「防臭キャップ」は、排水ホースと排水管パイプのつなぎ目にすき間ができないようにし、異臭が上がってこないようにするための役割で、設置されているのです。
しかし、防臭キャップのサイズが合っていなかったり、古くなっていたりすると排水管パイプと排水ホースのすき間がふさぎきれず、異臭がします。
シンク下から異臭がしてくる場合は、まず防臭キャップが正しい位置に設置されているかどうかチェックしてみるとよいでしょう。
防臭キャップの正確な設置について
防臭キャップが正しく設置されているかどうかは、シンク下に設置されている排水ホースと排水管パイプのつながっている部分を見て確認を行います。排水管パイプがよく見えないときには、化粧板をはずしてみてください。
防臭キャップの設置場所がわかったら、問題がないかどうかチェックしてみましょう。防臭キャップが浮いてズレてしまっているときには、排水管のところにはめ直してください。サイズが合っていない場合や、古くなっているときには、防臭キャップ自体を取りかえましょう。
万が一、防臭キャップが排水ホースと排水管パイプの間に設置されていない場合には、防臭キャップを新しく購入し、設置を行ってください。
防臭キャップは、ホームセンターなどで購入することができます。工具も要らず、簡単に設置できるのでぜひトライしてみてください。詳しい設置方法などは、次の項目で紹介します。
シンク下の防臭キャップを自分で取りかえる
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以下では、シンク下の防臭キャップを自分で取りかえる方法について解説します。
サイズのチェック
防臭キャップを正確に設置するためには、まず正しいサイズのものを用意することが大切です。サイズが間違っていると、はめることが難しいだけではなく、接続部分にすき間ができてしまうので、防臭効果を下げるおそれがでてきます。
サイズ選びの大切なポイントは、排水ホース・排水口の直径の長さを確認することです。洗面所やキッチンなど、場所によって排水口の大きさが違う場合があるので気をつけましょう。マンションか戸建てかによっても大きさが違うため注意してください。
取り付け方法
まず、シンク下に置いてあるものは全て片付けます。排水ホースの位置を確認し、ホースの中の水があふれて周辺がぬれないように、タオルをしいておきます。
プラスチックのフタがついているので、それを上にずらし、排水管パイプに接続されているホースを引きぬきます。引きぬいた排水ホースに防臭キャップを取り付けたら、排水ホースをもとの排水管パイプに再度つなげます。
防臭キャップが、しっかりはまっていることを確認し、最後にプラスチックのフタをもとの位置に戻したら作業は終わりです。
正しく防臭キャップが取り付けられていないと、すぐに外れてしまうおそれがあります。また、排水ホースの取り付けや取り外しをきちんと行わないと、水漏れの危険性も出てきます。注意してください。
防臭キャップ以外で考えられる異臭原因
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防臭キャップ以外に考えられる異臭トラブルを紹介します。
排水トラップの機能の問題
排水トラップとは、害虫が排水管から入るのを防いだり、下水の異臭を防ぐために排水口の下に設置された装置のことです。キッチンでは、一般的にワントラップというものが多く、排水管パイプにお椀をふせたような形のパーツをかぶせて使用をします。
このトラップが正しく取り付けられていない場合、異臭が上がってくる可能性があります。1度設置が正しくされているか点検をし、もし壊れてしまっているときには、新しいものと取りかえるようにしてください。
排水管と排水トラップのよごれ
排水管・排水トラップは油よごれがたまりやすい場所なので、掃除をあまりしていないと、その場所から異臭が発生してきます。だいぶ掃除ができていなかったという人は、ぜひこの機会に掃除をしておきましょう。
掃除方法はいくつかあり、薬剤(パイプクリーナー)を使う方法や、100円ショップなどで手に入る重曹とクエン酸をふりかけ、油よごれを落とす方法などさまざまです。自分に合ったやり方で掃除してみてください。
水切りネットのよごれ
排水口のゴミ受けに水切りネットを使用している人も多いかと思います。この水切りネットは、定期的に取りかえるようにしてください。
水切りネットにたまったゴミを放置するとそれが腐り、ヌメリが発生し、異臭の原因になります。
水切りネットにたまったゴミを捨てるだけではなく、水切りネット自体も定期的に交換するようにしましょう。
防臭ゴム・補修テープが古くなっている
防臭キャップ以外の防臭ゴムや補修テープを使い、排水ホースと排水管パイプの間をふさいでいる場合、その部分が古くなり、異臭がもれていることがあります。接続場所を確認し、もし古い場合には新品のものと取りかえてください。
シンクのいやな臭いの予防対策
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料理などで出るゴミは、できるだけキッチンのシンクに流さないようにすることが、異臭への予防になります。
異臭の主な原因は、食べもののクズが放置され、それが腐ることによって起こります。シンクには、食べもののクズはもちろんですが、油もできる限り流さないようにしてください。
油は、排水管によくこびりつくため、蓄積すると異臭につながることがあります。油がついた食器などはペーパータオルでよくふき取ってから洗うようにしてください。
また、排水口の掃除も排水管に汚れがつかないようにするためには、とても重要になってきます。よごれがたまり異臭が発生する前に、パイプクリーナーなどを使用したりして、定期的な掃除を心がけましょう。
手の届きにくい、排水管の奥のよごれで異臭が発生してしまっているケースもあります。このような場合、異臭の原因部分を自分で掃除することは難しいので、無理にはやらず、専門業者に依頼し高圧洗浄をしてもらってください。
掃除が難しいからといってそのまま放置してしまうと、かえって異臭の原因を悪化させてしまうだけではなく、排水口のつまりの問題や、水漏れトラブルが発生してしまう危険があるので、できるだけ早急の対処を行いましょう。
まとめ
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ここまで、シンク異臭の原因や防臭キャップの交換方法、防臭キャップ以外の異臭原因について紹介してきました。
シンクの防臭キャップは、自分で交換することができます。キャップのサイズと取り付け手順に気をつけて、ぜひシンク下の臭いが気になる場合には、新しいものと交換することもトライしてみてください。
また、キッチン異臭の原因は料理などで出る油よごれや、食べものクズが腐ることで発生する腐敗臭などです。異臭を防ぐためには、日ごろから排水管によごれがたまらないよう、予防対策としての排水口周辺の掃除もとても重要になってきます。
もし、排水管が古くなっていたりしていて、自分ではどうしても解決できないときには、専門業者へ依頼するようにしましょう。