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トイレ
ティッシュにトイレが詰まる確率は9割超え!その原因と対処法を解説
「トイレットペーパーのストックがなくてティッシュを使ってトイレに流した」といったトラブルは、誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
トイレットペーパーもティッシュも同じと考える方も多いですが、実はそれぞれ全くの別物です。
この記事ではトイレットペーパーとティッシュの違いと、ティッシュが詰まったときにしてはいけないこと、そして詰まったときに試してほしい効果的な方法をご紹介します。
目次
トイレットペーパーにも似ているティッシュ!なぜ詰まるの?
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なぜトイレにティッシュはトイレに流すと詰まるのでしょうか。具体的な理由について解説します。
トイレットペーパーとの違い
トイレットペーパーは排泄物を拭き取ってトイレに流すことを想定して作られています。水に溶けやすいように製造されていることから、少しでも水に触れると簡単にバラバラになります。
一方、ティッシュは鼻をかんだり、汚れた場所を拭きとったりするために使うよう想定されて製造されているため、トイレットペーパーよりも頑丈で水に強いです。
トイレットペーパーがなく、どうしてもティッシュを使って排泄を済ませたいときは、3枚ほどのティッシュを使い、こまめに流すのが良いでしょう。
ティッシュをトイレに詰まらせてしまったときにしてはいけないこと
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ティッシュをトイレに詰まらせたときは、速やかに詰まりを取り除きたいもの。ただし、これから紹介する3つの行動は控えましょう。
パイプクリーナーを使う
排水溝の詰まりに効果的なパイプクリーナーをティッシュの詰まりに使うのは避けましょう。
パイプクリーナーは大きく分けて、皮脂汚れや油を分解する水酸化ナトリウムタイプと、体毛といったたんぱく質汚れを分解する次亜塩素酸ナトリウムタイプの2つありますが、どちらも紙製品を溶かすものではありません。
パイプクリーナーを使って改善が見られても、一時的な解決にしかならないので、後述する方法を試しましょう。
熱湯を流し込む
トイレに詰まったティッシュを今すぐバラバラにしたいからといって熱湯を便器に流し込むのは控えましょう。便器は陶器製であるため、熱湯を流し込むと熱膨張がおきます。その結果、ひび割れにつながり、水漏れする可能性があります。
トイレブラシを使う
トイレに詰まったティッシュをバラバラにしようとトイレブラシを配管に差し込んで無理に動かすのも控えましょう。無理に差し込もうとすればオート排水によってブラシの先端が奥にはまったり、抜けなくなったりすることがあります。
ティッシュをトイレに詰まらせたときに効果的な方法
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ティッシュをトイレに詰まらせてしまったときは4つの方法を試してみましょう。
ぬるま湯を流し込む
バケツや桶、やかんなどにたっぷりのぬるま湯を溜めたら、数回に分けてトイレに流してみましょう。
このとき、熱湯を用意するのではなく、40~50度ほどのぬるま湯に調節してから流しましょう。ぬるま湯と水量、水圧によってティッシュが柔らかくなり、詰まりが取れて排水が改善されるでしょう。
なお、数回に分けてぬるま湯を流したあとは、レバーで排水するのは控え、再度ぬるま湯を溜めてから流してください。ティッシュによる詰まりが取れていない場合、レバーで排水すると逆流や水が溢れてしまうなどのトラブルにつながります。
ラバーカップを使う
トイレの詰まりにはラバーカップもおすすめです。ホームセンターやドラッグストアのほか、近年では100円均一で300~1,000円ほどで購入できる場合もあります。
ラバーカップを使うときは、トイレの水たまり(封水)にカップ部分を密着させて、数回空気を送り、勢いよく引き離してください。送り込まれた空気の動きによってティッシュも上下左右に動くので、流れが改善されるでしょう。
空いたペットボトルを使う
特にこれといった道具がなくても、自宅にあるもので詰まりを改善させることも可能です。その際は空いたペットボトルをラバーカップの要領で使ってみましょう。
ペットボトルによって配管に空気が送り込まれるため、ティッシュが上下左右に動き、詰まりを除去できるでしょう。
ただしペットボトルを使用するときは、ペットボトルの硬さによって、汚水や汚物が周りに飛び散る可能性があります。汚れの付着を防ぎたい方はゴム手袋の着用や、便器の周り、床下を新聞紙や不要なタオルなどで養生しましょう。
針金タイプのハンガーを使って差し込む
針金タイプのハンガーがあればティッシュによる詰まりを直接かき回して除去できます。針金タイプのハンガーをまっすぐに伸ばしたら、片方の先端をU字状に曲げます。
先端にガーゼや不要なタオルを巻き付けたら、排水管に差し込み、上下左右に動かしたり回転させたりしましょう。ハンガーとガーゼ、またはタオルによって直接ティッシュをバラバラにできるため、スムーズに詰まりを除去できるでしょう。
なお、ハンガーだけの状態で配管に差し込むのは厳禁です。針金によって便器に傷がつき、ひび割れや破損につながります。
ティッシュ以外も!トイレが詰まるもの
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私たちの身近にあるものでもトイレが詰まることがあります。トイレに流せるからと言って流す量を誤ると、大きなトラブルを招く可能性があります。ここではどのようなものが詰まりやすいのか4つのものについてご紹介します。
海外輸入のトイレットペーパー
海外輸入のトイレットペーパーは、日本のトイレで使うと詰まりやすいと言われています。そもそも海外のトイレは水で流すという概念が少なく、紙で拭いたらそのままにすることが多いです。
そのため、日本製のトイレットペーパーよりも頑丈に作られており、水に溶けにくい性質であることがほとんど。価格が安いからといった理由で使用すると、詰まり以外にも逆流や汚水が溢れるといったさまざまなトラブルにつながる恐れがあります。
どれだけ海外輸入のトイレットペーパーが安くても、日本製のトイレットペーパーを選ぶのが望ましいでしょう。
トイレに流せるお掃除シート
トイレに流せるお掃除シートも、流し方を誤るとトイレが詰まる恐れがあります。トイレのお掃除シートは、トイレの床や便器を拭きやすいよう頑丈に作られています。
掃除中に破れないよう厚みもあることから、そのまま流すとバラバラに崩れずに排水管に流れてしまいます。そうとは気づかず何枚も続けて流すと、配管や排水管を塞いでしまう可能性もあり大変危険です。
トイレのお掃除シートを使ったときは一度に全て流すのではなく、半分にちぎって流れやすい形にしてから使うか、拭き取ったらその都度流すなど工夫を取り入れましょう。
猫砂
トイレに流せるものには猫砂もあります。猫砂もトイレのお掃除シートと同様に、一度に大量の猫砂を流すと詰まりの原因につながります。
また、猫砂は水に溶ける性質ではないため、場合によっては大きな詰まりにつながり、排水管を塞いでしまう可能性もあります。トイレに流せるタイプの猫砂であっても可燃ゴミとして捨てるか、もしくは自治体の処分方法に従って捨てるのが望ましいでしょう。
食材の食べ残し
飲食店で見られるこの光景ですが、この方法もトイレを詰まらせる大きな原因につながります。調理した食材には油が含まれていることが多く、食材による固体の詰まりのほか、油汚れの付着によって流れにくくなる可能性もあります。
油はどの排水管にも付着しやすいので、可燃ゴミとして処分するほか、コンポストを使って肥料として活用するといった工夫を取り入れると良いでしょう。
まとめ
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ティッシュにトイレが詰まる確率は、その使用枚数に応じて高くなると考えられます。3枚ほどであれば50〜60%であるものの、4枚以上流せば90%以上の確率で詰まると考えて良いでしょう。
それでもやむを得ない理由からティッシュを使用しなければならない状況のときは、1度に使用する枚数を3枚ほどに留め、使用したら流すなどの工夫を心がけましょう。