コラム
トイレ
トイレの止水栓が回らないときの原因と対処法
トイレの止水栓が回らなくて困っているときは、原因に合わせた対処法を取り入れることが大切です。むやみやたらに止水栓を回そうとすると、止水栓が故障し、新しい物と交換しなければなりません。
できるだけ費用を抑えながら適切に対処するために、この記事では止水栓が回らないときに考えられる3つの理由と、止水栓のタイプ別でみる開閉方法についてご紹介します。
トイレの止水栓が回らない3つの理由
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トイレの止水栓が回らない理由は、大きく分けて3つあります。
理由1.固着している
止水栓が回らない理由の1つ目は固着です。固着とは長期間止水栓を使用していないことから、パッキンやスピンドルといった部品が固まり、動かせなくなる現象のことです。
それぞれの部品にサビや水アカ、尿が付着すると固着しやすいので、汚れを取り除いたりサビを除去したりしてから回してみましょう。
理由2.回転方向が逆
2つ目の理由は、止水栓の回転方向が逆である可能性です。いたずら防止などの理由によって、回転方向を通常とは逆に設計する止水栓も少なくありません。
左に回転しても開かない場合は右に、右に回転しても開かないのであれば左に回転させて様子を見てみましょう。
理由3.凍結している
3つ目に考えられる理由は、止水栓の凍結です。特に東北地方から北部にかけては冬期の間、止水栓が凍結によって回らないときがあります。
このような場合は、ぬるま湯で湿らせたタオルを置いて解凍を早めたり、気温が温かいときに操作したりすることで回しやすくなります。
理由4.全開に開き水圧が高くなっている
4つ目に考えられる理由は、止水栓がすでに全開に開いていて、水圧が高いために回せない場合です。すでに止水栓が全開に開いていれば、当然開く方向に回しても回転しません。
止水栓を左、または右に回転させ、全開になっていないかを確認しましょう。
種類別に見る止水栓の開き方
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止水栓はほとんど使用する機会がないことから、開閉方法そのものが分からないといった方も少なくありません。ここでは適切な対処につなげるためにも、止水栓の種類別に見た開閉方法についてご紹介します。
タイプ1.外ネジタイプ
大きめのマイナスドライバーを差し込んで回転させる外ネジタイプの止水栓は、反時計回りに回すと閉めることができ、時計回りに回すと開くことができます。反時計回りに回してみて、それ以上進まない場合は、止水栓が閉まっていると判断しましょう。
タイプ2.内ネジタイプ
マイナスドライバーのほか、水栓ドライバーを使って開閉する内ネジタイプの止水栓は、時計回りに回すと閉めることができ、反時計回りに回すと開くことができます。外ネジタイプとは回転方法が逆になるので、内ネジ、外ネジで誤認しないよう注意しましょう。
タイプ3.ハンドルタイプ
ハンドルタイプは通常の蛇口同様に、時計回りに回すと閉めることができ、反時計回りに回すと開くことができます。洗濯機周りの蛇口や公共の水周りの蛇口と同様の操作方法なので、開閉方法が分かりやすいタイプと言えるでしょう。
止水栓が回らないときの対処法
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ここでは止水栓が固くて回しにくいときの対処法と、止水栓が固くて操作できないときに効果的な方法をご紹介します。
トラブル発生時に止水栓が閉まらないときは元栓を閉めるのが有効
水漏れや止水しないといったトラブルでは水道メーターにある元栓を閉めると止水できます。ただし元栓を閉めると住宅内外の水も止まることを視野に入れておきましょう。
なお、戸建てと集合住宅では水道メーターの設置場所が異なります。戸建ての場合は敷地内の地中に埋まっていることが多く、「元栓」「水量計」と書かれた小型のマンホールを取り外すと水道メーターを確認できます。
一方、集合住宅の場合は玄関の横に設置されているほか、高級マンションならエントランスや地下に水道メーターのみを設置する部屋がもうけられていることが多いです。
玄関横にある場合はすぐに元栓を閉めることができますが、高級マンションであれば大家や管理会社、管理人に確認した上で元栓を閉めてもらうのが望ましいでしょう。
無理に回そうとしない(ネジナメが起きて使用不可になる)
止水栓が固くて回らなくても、無理に回そうとするのはやめましょう。無理に回すと止水栓に取り付けられたネジがゆがみ、開閉そのものができなくなってしまいます。
少しでもネジナメが起きると、止水栓そのものを新しい物へと交換しなければなりません。必要以上の出費がかかるため、無理に回そうとするのは控えてください。
ウォーターポンププライヤーを使って回す
ウォーターポンププライヤーと呼ばれる工具があれば、ドライバーと合わせて使用すると回転しやすくなります。ウォーターポンププライヤーで止水栓の根元を押さえたら、ドライバーを使ってきつくしまった止水栓に差し込み左、または右に回転させましょう。
シリコングリスを塗る
固くて回らない止水栓にはシリコングリスも有効です。シリコングリスはパッキンやスピンドルといった部品に起きた固着を、シリコンの潤滑作用によってスムーズに動かしやすくする道具です。
ドライバーを差したらゴムハンマーで軽く数回叩く
ドライバーを差したらゴムハンマーなどで数回軽く叩くことで動く場合もあります。ただし強く叩きすぎると止水栓そのものが破損したり、給水管から折れたりすることがあります。
止水栓を新しい物へと交換する
上述した方法でも止水栓が固くて回らないときは、新しい物へと交換するのも方法の1つです。自分で交換することも可能ですが、給水管とつながっていることから、水漏れや水が噴き出すといった大きなトラブルにつながる恐れもあります。
止水栓の交換を検討する際は、最寄りの水道業者に状況を相談し、点検を経てから行うのが望ましいでしょう。
止水栓が回らない理由がパッキンの異常だった場合
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止水栓が回らない理由がパッキンの異常だった場合は、新しい部品代と交換費用がかかります。また、出張費用や交通費などがかかることもあるため、10,000~15,000円ほど見ておくと良いでしょう。
なお、水道業者によっては諸費用の価格設定が異なります。細かな金額を把握したい方は、最寄りの水道業者に具体的な費用を問い合わせると良いでしょう。
止水栓の修理・交換費用相場
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自分で止水栓の修理・交換を実施する際の費用相場は、ホームセンターやネットショップで部品を取り揃えれば2,000~5,000円ほどで交換可能です。
ただし、温水洗浄便座タイプのトイレの止水栓を交換するときは分岐器具も用意しなければならないため、3,000~6,000円ほどかかると考えられます。
なお止水栓にはさまざまな規格があるため、簡単に交換できない場所とも言えます。少しでも不安がある方は水道業者に依頼することも視野に入れましょう。
まとめ
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トイレの止水栓が回らないときに考えられる原因は、主に使用機会が少ないために起きる固着や、凍結です。本記事内で紹介した方法を取り入れることで回る可能性もありますが、頑固な固着であれば回らない場合もあります。
しかし、回らないからといって力ずくで回そうとするとネジナメが起き、新しい止水栓に交換しなければなりません。止水栓のトラブルで不安がある方は、最寄りの水道業者に点検を依頼するのも方法の一つと言えるでしょう。