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水漏れするとシロアリが発生する?シロアリの予防方法はある?
シロアリは湿った木材を好みます。
シロアリが木材に発生すると、木材を食べてしまうため、木材がボロボロになってしまうでしょう。
シロアリが食べた木材は、触ると柔らかく、穴が開きます。
床材や天井、柱など、柔らかくなっているところや穴が開いているところがあれば、シロアリが発生している可能性があるのです。
シロアリが発生する原因の一つに、雨漏りや水まわりの水漏れも考えられます。
水漏れは目で見えない場所で起きていることや、少量で気がつかないことがあり、いつの間にかシロアリが発生している場合があるでしょう。
本記事では、シロアリが発生しているかの確認方法や、シロアリの予防方法などについて解説をしていきます。
この症状が出ているときはシロアリがいる可能性大
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シロアリが発生しているとき、特徴的な症状が出ます。
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蟻道ができている
シロアリの蟻道とは、シロアリの糞や食べ荒らされた木材から出るカスなどが混ざった、土でできたトンネルのようなものです。
シロアリの作る蟻道は途切れることなく続いていることが多く、固さもあり、壊そうと思っても指で押しつぶした程度では壊れないことがあります。
すべてのシロアリが蟻道を作るわけではなく、「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」といった、一部のシロアリしか蟻道は作らないと言われています。
蟻道は木材以外に、コンクリートや空中に作られていることがあるでしょう。
空中に続く蟻道は重力に逆らえずに折れて落ちるため、蟻道の残骸が地に大量に落ちていることもあります。
耐震強度が高い家の基盤はべた基礎になっており、べた基礎はシロアリが発生しにくいと言われているでしょう。
ただし、配管まわりにできているわずかな隙間からシロアリが侵入することがあり、経年劣化で隙間ができてしまう場所があると、そこからも侵入するでしょう。 -
羽アリを見かけるようになる
羽アリはシロアリの一種で、シロアリの巣の中にいるシロアリの量が増えると、新しい巣に移動するために、シロアリに羽が生えます。
新しい巣に到着した後は羽が落ちるため、シロアリに戻るでしょう。
羽アリになるシロアリは新しく巣を作る役割を持っているため、羽アリが家の中に出るときは、既にシロアリの巣があることや、今はなくてもこれから作ろうとしている可能性があるのです。
羽アリはシロアリだけではなく、クロアリにもいます。
クロアリも家の木材に被害を与えるケースがあるため、シロアリの羽アリ同様に駆除が必要です。
シロアリの羽アリは4〜10月頃に発生すると考えられていますが、その年の気温で変化することもあるでしょう。
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糞や木材のカスが落ちている
シロアリは木材を食べ荒らしながら移動をし、糞も移動の道中に落としていきます。
床や地面など、シロアリの糞や木材のカスが落ちている場合には、シロアリが発生している可能性があるのです。
シロアリの糞は小さく、砂粒のような形をしています。
糞を落としていくシロアリは「アメリカカンザイシロアリ」と考えられており、原産地はアメリカの一部エリアです。
日本では神奈川県や東京、千葉、大阪、広島など、国内の広範囲で被害報告が上がっています。
日本が原産国のシロアリは、糞を蟻道の材料の一部とするため、糞を単体で見かけることはあまりないでしょう。 -
壁や柱から高い音がする
通常、壁や柱を叩くと、コンコンという壁や柱の内側が詰まっている音がします。
しかし、シロアリが木材を食べていると隙間ができるため、壁や柱を叩くと高音が響くでしょう。
この高音のことを「空洞音」と言い、シロアリ被害の目印の一つになります。
シロアリ被害の範囲がひどいときは、壁や床が柔らかくなり、少しの力でへこむことや、叩いて空洞音が聞こえるかを確かめようとしたときに、穴が開いてしまうこともあるでしょう。
また、床を歩くときに床がへこんだり、ドアの開閉がスムーズにできないなど、シロアリの被害が出ているときは、家中で違和感を感じることが増えます。
ドアにまで影響が及ぶのは、シロアリが柱や床を食べていることが原因で、建物が歪んでいってしまうからです。
シロアリの予防方法
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シロアリは風通しが良い場所や日当たりが良い場所、餌にできるものが無い場所が苦手です。
また、家の中で水漏れや雨漏りが発生している場合、シロアリが好む環境が出来上がってしまうため、放置は厳禁となります。
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シロアリが好む環境を作らない
家の中の風通しを良くし、不要な木材や段ボールなどの紙類は溜めこまずに処分、床下の換気口まわりにものを置かないなどで、シロアリの対策を行うことができます。
また夜はカーテンを閉め、窓を開けるときはしっかりと網戸を閉めるようにしましょう。
シロアリの巣を作る役割をもつ羽アリは、光を好む走光性という習性をもっています。
家の中の明かりに引かれて、家の中に入ってきてしまうことがあるのです。
羽アリが家の中に入ってしまうと、木材を材料に巣を作り始めるため、羽アリを家の中に入れないこともシロアリ発生の防止対策になります。
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水漏れや雨漏りの対応をする
風通しを良くしても水気があれば、木材が湿気ることを止めることができません。
水漏れや雨漏りは、早急に対応をする必要があります。 -
床下も天井も水漏れする
水漏れは家の中の水まわりだけではなく、床下にある水道管でも起きます。
水道管の水漏れは目視で確認ができないため、気がついたときには床下が水浸しになっていて、シロアリに床下が食い荒らされていることもあるのです。
天井からの水漏れは雨漏りを疑うかもしれませんが、天井にも水道管はあります。
屋根の補修をしても雨漏りが収まらないときや、雨が降っていない日に雨漏りする場合には、雨漏りではなく天井の水道管が水漏れしている場合があるでしょう。
雨漏りだと考えて放置をしてしまうと、シロアリ被害が発生するだけではなく、天井の水漏れ被害が大きくなり、天井から大量の水が落ちてくることもあります。
シロアリは湿気た木材を好むため、水漏れの対策を迅速に行い、シロアリが好む餌を作らないようにしましょう。 -
水道修理業者に依頼する
水道管の交換や修理などは、水道局指定工事店に依頼する必要があります。
水道管は水道法により施工できる業者を限定しているため、水道局指定工事店以外が水道管の交換や修理などの作業を行うと、水道法に抵触する恐れがあるのです。
床下や天井からの水漏れは、かながわ水道職人にお任せください!
かながわ水道職人は、神奈川県の各自治体から水道局指定工事店の認定を受けています。
床下や天井からの水漏れの多くは、水道管が破損していることが原因です。
水道管は経年劣化や地震などで亀裂が入ったり、割れたりすることがあり、できた隙間から水漏れを起こします。
水道管の修理や交換などは、自宅の水質の保証をするためにとても重要な施工となります。
修理しきれないときや、本来は交換すべき破損を修理で済ませるといった施工を行うことで、直りきらずに水漏れが再発してしまうことや、水の中に不純物が混ざってしまうことがあるのです。
水質の保証ができなくなると、心身ともに影響が出てしまうため、良いことではありません。
かながわ水道職人は、水道管について豊富な知識と確かな技術を兼ね備えています!
作業員が現場を確認し、しっかりと修理や交換を行います。
また、雨漏りか天井からの水漏れか分からない場合にも、現場で状況を確認しプロの目線で判断をします。
床下や天井からの水漏れ、家中の水まわりからの水漏れはシロアリの発生にも繋がる恐れがあるため、水漏れを発見したときや水漏れが疑われるときは、かながわ水道職人までご連絡くださいませ。
シロアリの駆除方法
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羽アリを見つけたときは応急措置を行い、その後にしっかりとシロアリを駆除をしましょう。
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羽アリを見つけたときの応急措置方法
羽アリは掃除機の吸引力で死滅するため、羽アリを見つけたときは、掃除機で吸い取ってしまう方法が簡単です。
羽アリを吸い取った後は、羽アリが発生していた場所を、住宅に利用している木材に使用可能な洗剤をしみこませた雑巾で、掃除するようにしましょう。
シロアリを掃除機で吸い取る前に殺虫剤を使用した場合には、掃除機内部のモーターから引火してしまう可能性があるため注意が必要です。
掃除機で吸い取る前に、殺虫剤が引火性であるかどうかを確認してください。
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シロアリの駆除方法は2種類ある
シロアリの駆除法には、「バリア工法」と「ベイト工法」の2種類あります。
家族構成やペットの有無により、駆除方法を選びましょう。 -
バリア工法
バリア工法は、シロアリが発生している場所に薬剤を撒くことでシロアリが駆除できる、比較的安価で即効性のある方法です。
この薬剤は殺傷能力が高く、独特なニオイがあり、人やペットに影響を及ぼす可能性があるでしょう。
バリア工法には「木部処理」と「土壌処理」の2パターンがあり、木部処理は木材へ散布を行い、土壌処理は床下など土壌に散布を行います。 -
ベイト工法
ベイト工法は、シロアリが発生している場所にベイト材と呼ばれる独餌を仕掛け、駆除する方法です。
人やペットに無害と言われており、毒餌を食べたシロアリが巣に毒餌を持ち帰ることで、仲間のシロアリも毒餌を食べ、根本的な駆除が行えます。
シロアリは餌を巣に持ち帰って仲間に食べさせるという特性を持っているため、その特性を利用しているのです。
ベイト工法はバリア工法に比べて費用が高く、駆除に時間がかかり、ベイト工法を行っている最中にもシロアリ被害が拡大する場合があります。
また、3か月に1回の定期点検も必要になるでしょう。
定期点検は、シロアリの被害状況や駆除状況で、1か月に1回の点検になるケースもあります。
まとめ
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木材が湿気ることで、シロアリは発生します。
木材の湿気は水道管からの水漏れや、水まわりでの水漏れで起こる場合があるため、水漏れトラブルは早急に対応をする必要があるでしょう。
しかし、水道管の水漏れは起こっていることに気がつかない場合も多く、水漏れに気が付いたときにはシロアリが発生しており、水漏れ修理とシロアリ駆除が必要になるのです。
「一般社団法人 関東しろあり対策協会」では、神奈川県で登録がある23社の名簿を公開しています。
・横浜市
・川崎市
・藤沢市
・厚木市
・大和市
・相模原市
・平塚市
・横須賀市
・小田原市
・松田町
・開成町
上記の市区町村で業者の登録があるため、シロアリ被害が疑われるときは確認してみると良いかもしれません。
※2024年6月現在の情報です。
参考:一般社団法人 関東しろあり対策協会