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コラム

トイレ

トイレの水が止まらない!ボールタップの故障と対処法

 

 

トイレの水が止まらないトラブルに悩まされたことはありませんか?このような問題の多くは、ボールタップという部品の故障が原因です。

 

本記事では、ボールタップの役割や仕組み、故障時の症状、そのリスク、そして対処法について詳しく解説します。

 

トイレのボールタップとは?その役割と仕組み



  • トイレの水量を適切に保つ重要な役割を担っているのが、ボールタップです。この小さな部品が正常に機能しないと、トイレの使用に支障をきたす可能性があります。ボールタップの基本的な機能と、その種類や特徴について見ていきましょう。

  • ボールタップの基本的な機能

    ボールタップは、トイレタンク内の水量を自動的に調整する装置です。

    主に以下の機能を果たしています。

    ● 給水制御:タンク内の水が減少すると、ボールタップが開いて水を補給します。
    ● 水位調整:適切な水位に達すると、ボールタップが閉じて給水を停止します。
    ● 水の無駄遣い防止:過剰な給水を防ぎ、水の無駄遣いを抑制します。

    ボールタップは、浮き球(フロート)と呼ばれる部品と連動して動作する部品です。水位が下がると浮き球も下がり、それに伴ってボールタップが開いて給水を開始します。水位が上がると浮き球も上昇し、一定の高さでボールタップが閉じて給水を停止するという仕組みです。

  • ボールタップの種類と特徴

    ボールタップには主に2種類あり、それぞれに特徴があります。

    1. 浮き球付きタイプ
    ● 特徴:古くからある一般的なタイプで、見た目で水位が確認しやすい
    ● メリット:構造がシンプルで修理がしやすい
    ● デメリット:浮き球が大きいため、タンク内のスペースを取る

    2. 浮き球なしタイプ(フロートレスタイプ)
    ● 特徴:コンパクトで近年主流になりつつあるタイプ
    ● メリット:タンク内のスペースを有効活用でき、静音性に優れている
    ● デメリット:水位の確認が目視では難しい場合がある

    どちらのタイプも、適切に機能すればトイレの水量を効果的に管理できます。しかし、経年劣化や故障により問題が発生することもあるため、定期的な点検や適切なメンテナンスが重要です。

  • ボールタップ故障の主な症状



    トイレのボールタップが故障すると、様々な症状が現れます。これらの症状を早期に発見し、適切に対処することで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。

  • タンク内での水漏れ

    タンク内での水漏れは、ボールタップの故障を示す典型的な症状の一つです。以下のような状況が見られる場合、タンク内での水漏れが疑われます。

    ● 静かな環境で、トイレを使用していないのに水の流れる音がする
    ● トイレタンクの外側が湿っている、または水滴が付着している
    ● トイレ室内の湿度が通常より高く感じられる

    この症状が発生する主な原因は、ボールタップの弁が完全に閉じていないことです。そのため、少量の水が継続的に流れ続け、タンク内で溢れてしまいます。放置すると、水道料金の上昇や、最悪の場合は水漏れによる家屋への損傷につながる可能性が高いです。

  • トイレの水が流れない

    トイレの水が流れない症状は、非常に不便で困惑する問題です。この症状が現れる場合、以下のような状況が考えられます:

    ● レバーを操作しても、タンクから便器に水が流れない
    ● 便器に水が流れても、勢いが弱く十分な洗浄ができない

    この症状の主な原因は、ボールタップが正常に機能せず、タンクに適切な量の水が補給されていないことです。ボールタップのつまりや、浮き球の位置異常などが考えられます。この状態が続くと、トイレの使用そのものができなくなるため、早急な対処が必要です。

  • トイレの水が止まらない

    最後に、最も顕著で緊急性の高い症状が、トイレの水が止まらない状態です。この症状には以下のような特徴があります:

    ● トイレを流した後も、タンクからの水の流れが止まらない
    ● タンク内の水位が異常に高く、オーバーフロー管から水があふれている
    ● 便器内の水位が通常より高く、あふれそうな状態が続く

    この症状は、ボールタップが完全に故障し、給水を制御できなくなっている状態を示しています。浮き球の破損や、ボールタップ内部の劣化が主な原因です。水道料金の急激な上昇や、浸水被害のリスクが非常に高いため、即座の対応が求められます。

水が止まらないトイレのリスク



  • トイレの水が止まらない状態を放置することは、思わぬトラブルや深刻な被害を招く可能性があります。ここでは、水が止まらないトイレがもたらす主なリスクについて詳しく解説します。これらのリスクを理解することで、トイレトラブルへの迅速な対応の重要性がより明確になるでしょう。

  • 水道料金の高騰

    トイレの水が止まらない状態が続くと、最も顕著に現れる影響が水道料金の上昇です。通常、トイレの1回の洗浄に使用する水量は約6〜13リットル程度ですが、ボールタップの故障により水が止まらない場合、1日あたり数百リットルもの水が無駄に流れ続けることになります。

    突然の高額請求は家計に大きな負担をかけるだけでなく、長期的な家計管理にも影響を与えかねません。トイレが使いづらいと感じている時に水道料金が上昇していたら、すぐにトイレの点検を行うことが賢明です。

  • 水資源の無駄遣い

    水が止まらないトイレは、水資源の無駄遣いにつながります。日本は水資源が豊富な国と思われがちですが、実際には世界の中でも水需給の逼迫度が高い国の一つなので、今や水は貴重な資源ととらえるべきなのです。

    水資源の保護は、地球環境の保全や次世代への責任という観点からも重要です。トイレの水漏れを迅速に修理することは、私たち一人一人ができる環境保護の一歩と言えるでしょう。

  • 二次的な水漏れや浸水被害

    トイレの水が止まらない状態を長期間放置すると、二次的な水漏れや浸水被害のリスクが高まります。最悪の場合、以下のような深刻な被害につながる可能性があります。

    ● 床や壁の腐食:継続的な水漏れにより、床や壁の構造材が水分を吸収し、腐食や変形が進行する可能性があります。
    ● カビやダニの発生:湿気の多い環境は、カビやダニの絶好の繁殖場所となります。これらは健康被害の原因にもなります。
    ● 階下への漏水:マンションやアパートの場合、階下の住居に被害が及ぶ可能性があります。これは近隣トラブルや賠償問題に発展する恐れがあります。
    ● 電気系統への影響:水漏れが電気配線に及ぶと、漏電や火災のリスクが高まります。

    これらの二次被害は、単なるトイレの修理費用を大きく上回る損害をもたらす被害です。被害を最小限に抑えるためにも、早期発見と迅速な対応を心がける必要があります。

  • 神奈川県の水道料金

    神奈川県は、全国的に見ても水道料金が比較的安い地域として知られています。調査によると、神奈川県の平均的な家庭(口径20mm、使用水量20㎥)の1ヶ月あたりの水道料金は約2,142円で、全国で最も安い水準となっています。

    しかし、この安価な水道料金だからこそ、水漏れによる使用量の増加に気づきにくいというリスクがあります。例えば、通常2,000円程度の水道料金が4,000円に跳ね上がったとしても、他県と比べればまだ「安い」と感じてしまい、問題の発見が遅れる可能性があります。

    また、神奈川県は人口密度が高く、集合住宅も多いため、水漏れによる二次被害が近隣に及ぶリスクも高いと言えます。そのため、たとえ水道料金が安くても、水漏れには迅速に対応することが重要です。

    トイレの水が止まらない問題は、単なる不便さだけでなく、経済的・環境的・構造的なリスクをもたらします。これらのリスクを認識し、問題が発生したら速やかに対処することが、家計と住環境を守る上で非常に重要です。

    参考 : 水道料金ランキング!1345市町村の順位を公開、6,000円の差も

自力でボールタップを交換する方法



  • トイレの水が止まらない問題に直面した際、自分で修理を試みることで、時間とコストを節約できる可能性があります。ボールタップの交換は、基本的な工具で行える修理の一つです。

  • 必要な道具と準備

    ボールタップの交換を始める前に、以下の道具と材料を用意しましょう。

    ● 新しいボールタップ:トイレの型番に合ったものを選びます。不明な場合は、古いボールタップを持参するか便器の型番をメモしてホームセンターで相談するのがおすすめです。
    ● モンキーレンチ:給水管との接続部分を緩める際に使用します。
    ● プラスドライバーとマイナスドライバー:ボールタップの固定ネジを外す際に必要です。
    ● バケツ:タンク内の水を抜く際に使用します。
    ● スポンジや雑巾:水漏れの際の掃除用です。
    ● 軍手:手を保護し、作業をしやすくします。

  • 交換手順

    1.タンクの水を抜く
    ● トイレのレバーを押し、タンク内の水を可能な限り排出します。
    ● 残った水はバケツやスポンジを使って完全に取り除きます。

    2. 古いボールタップを取り外す
    ● 給水管とボールタップを接続しているナットをモンキーレンチで緩めます。
    ● タンク内のボールタップを固定しているナットも外します。
    ● 古いボールタップを慎重に取り外します。

    3. 新しいボールタップを取り付ける
    ● 新しいボールタップをタンクの穴に挿入します。
    ● タンク内側からナットで固定し、外側から給水管を接続します。
    ● 接続部分がしっかり締まっているか確認します。

    4. 水漏れチェックと調整
    ● 止水栓をゆっくり開け、水漏れがないか確認します。
    ● タンクに水が溜まったら、水位を確認し、必要に応じて調整します。
    ● トイレを数回流して、正常に動作するか確認します。

  • 交換時の注意点とコツ

    適切な部品選び
    ● トイレの製造元や型番を確認し、適合するボールタップを選びましょう。
    ● 一般的なボールタップでも代用できる場合がありますが、専用品の方が確実です。
    締め付け具合に注意
    ● ナットの締め付けは適度に行いましょう。締めすぎるとパッキンが潰れたり、部品が破損したりする可能性があります。
    ● 緩すぎると水漏れの原因になるので、バランスが重要です。

    パッキンの確認
    ● 新しいボールタップにはパッキンが付属していますが、古いパッキンが取り付け部分に残っていないか確認しましょう。
    ● 古いパッキンが残っていると、水漏れの原因になります。

    水位の調整
    ● 新しいボールタップを取り付けた後、水位が適切か確認しましょう。
    ● 多くの場合、タンク内に水位線が示されているので、それに合わせて調整します。
    試運転
    ● 取り付け後は必ず数回試運転を行い、水漏れがないか、水が適切に止まるか確認してください。
    ● 異常があれば、すぐに調整や再確認を行います。

    無理はしない
    ● 作業中に困難や不安を感じたら、無理に続けずプロの助けを求めましょう。
    ● 不適切な修理は、より大きな問題を引き起こす可能性があります。

    自力でのボールタップ交換は、多くの場合で可能な作業です。しかし、自信がない場合や、複雑なトラブルが疑われる場合は、専門家に依頼することをおすすめします。

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    トイレの水が止まらない問題は、放置すると水道料金の高騰や水資源の無駄遣い、さらには深刻な水漏れや浸水被害につながる可能性があります。こうしたリスクを最小限に抑え、安心して暮らすためには、信頼できるプロの力を借りることが賢明です。

    水まわりの問題で困ったら、迷わず「かながわ水道職人」に相談してください。

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