コラム
水回り
排水管掃除は自分でできる!場所別の掃除方法を知っておこう
暮らしのなかで水を使う場面は多く存在しますが、汚れやゴミが流れていく排水管を定期的に掃除している方は少ないでしょう。水を流すたびに排水管には汚れやゴミが流れていくので、定期的に掃除を行わないと詰まりなどを起こす可能性があります。
今回は、自分でできる排水管の掃除方法を場所別に詳しく紹介するので、どう掃除すればいいかわからず困っている方・定期的に掃除しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
排水管の汚れを自分で掃除しよう!
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排水管は簡単に手の届く排水溝とは違い、なかなか手が届きづらく掃除をするのは難しいと思われがちですが、結論からいうと自分でも掃除を行えます。
排水管には水と一緒に汚れやゴミが常日頃から流れていくので、まったく掃除をせずに放置していると詰まりを起こして水が流れなくなったり、悪臭を発生させる原因になります。そういった事態を招かないためにも、掃除は定期的に行わなければなりません。
ただ、ひとえに排水管といっても自宅の水まわりにはそれぞれ設備の異なる排水管が存在するため、設備ごとに適した方法で掃除を行う必要があります。間違った方法で掃除を行うと、わざわざ掃除したのにほとんど汚れが落ちず、無駄な手間になる可能性があるので気を付けましょう。
時間を無駄にしないためにも、各場所に適した掃除方法を知っておくことが大切です。
トイレの排水管汚れの掃除方法
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トイレの排水管汚れにはいくつかの掃除方法が存在しますが、いずれも道具一つで掃除が行える簡単な方法です。
ここではトイレの排水管に適した掃除方法を3つご紹介します。
■ラバーカップを使った方法
よく知られる一般的な方法として、ラバーカップで詰まりを解消する方法があります。ラバーカップは別名「すっぽん」とも呼ばれており、トイレが詰まった際によく使用される道具です。
定期的な掃除を行わず汚れを放置していると詰まりを引き起こすことがありますが、ラバーカップを押し当てて強い力で一気に引き抜くと詰まりの原因になっていた汚れが上がってくるため、簡単に詰まりを解消できます。急な詰まりにはこの方法が一番有効です。
■薬剤を使った方法
明確な詰まりがなくても定期的にトイレの排水管を掃除したいという方は、専用の薬剤で掃除する方法があります。
専用の薬剤にはパイプユニッシュやトイレのルック、錠剤タイプの洗浄丸などがあるので、いくつかの商品を比較して使いやすそう・効果がありそうだと思った商品を選びましょう。
溜まった汚れによって流れが悪くなったり、異臭を感じた際はこの掃除方法をおすすめします。
■ワイヤーブラシを使った方法
専用の薬剤で汚れを落とす・ラバーカップで汚れを一気にかき出すといった方法でも対処しきれない場合は、ワイヤーブラシで原因となるものを直接取り除く方法が有効です。
ブラシヘッドをトイレの排水口へ差し込み、詰まっている部分に当たったら柄を回して詰まりの原因を削ることで排水管内がキレイになり、だんだんと正常に水が流れます。
ただ、ワイヤーブラシにはさまざまな種類が存在するので、自宅の排水管にあったものを選びましょう。
キッチンの排水管汚れの掃除方法
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キッチンの排水管はトイレ以上にさまざまな掃除方法がありますが、どの方法も簡単に行えます。
ここでは掃除方法を5つ紹介するので、各方法に必要となる道具を確認したうえで、自分に最も適した掃除の仕方を見つけてください。
■薬剤を使った方法
トイレと同様に専用の薬剤を使えば簡単に汚れを落とすことが可能です。
手順としては、最初に45〜50度のお湯を流し、その後専用の薬剤を注いで30分〜1時間ほど放置します。そうすると内部の汚れが溶け落ち、水の流れがよくなるでしょう。
この時注意する点は、放置する時間を長くしすぎないことです。放置時間が長いと溶けた汚れが固まってしまい、逆に詰まりを引き起こす原因になります。強い薬剤で汚れを溶かす際は、タイマーで時間を測っておくと確実です。
■重曹とクエン酸を使った方法
自宅に強い薬剤がない場合は、重曹とクエン酸を使えば汚れが落とせます。
手順としては、初めに排水溝のまわりや中に重曹をかけ、その上からクエン酸をかけます。重曹とクエン酸をかけた後にぬるま湯を少しずつ流し込み、化学反応によって泡が発生したら30分〜1時間ほど放置し、最後に45〜50度のお湯を流せば掃除終了です。
強い薬剤が自宅になくても、重曹とクエン酸があれば簡単に汚れを取り除けます。
■不要な布とお湯を使った方法
排水管が詰まった際は詰まりを取り除かなければなりませんが、不要な布とお湯さえあれば詰まりの原因を解消できます。
初めに排水トラップより上にある部品をすべて取り外し、排水管に不要な布を敷き詰めてから45〜50度のお湯をシンクに溜めます。あとは敷き詰めた布を勢いよく引き抜けば流れ込むお湯の水圧により詰まりが解消されるため、水が問題なく流れた時点で掃除完了です。
■ペットボトルを使った方法
この方法は、ペットボトルを利用して内部の汚れを浮き上がらせ、排水管内をキレイにする方法です。
手順は簡単で、初めに排水トラップより上の部品をすべて取り外し、内部が見えたら排水管の口にペットボトルの口を差し込みます。あとは何度かペットボトルを押し潰して空気を送り込めば内部の汚れが浮き上がってくるので、誰でもすぐに汚れを取り除けます。
■ラバーカップを使った方法
一般的にトイレの詰まりで使用するものだと思われていますが、ラバーカップはキッチンの排水管が詰まった際にも活躍します。掃除方法は非常に簡単で、水が流れなくなったシンクに15cmほど水を溜め、排水溝にラバーカップをあてて強く引くという作業を繰り返すだけです。
そうするとトイレ同様に詰まっていたものが引き上げられ、水が流れるようになります。
掃除を行い際、トイレと同じものをキッチンで使いたくないという方は、キッチン用にもう一つ用意しておくとよいでしょう。
浴室の排水管汚れの掃除方法
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浴室の排水管掃除もトイレやキッチンと同様の掃除方法がいくつか存在し、大まかな手順は一緒なので、一つひとつ簡潔にご紹介します。
■薬剤を使った方法
この方法はキッチンと同じで、初めに45度〜50度のお湯を流し込み、その後専用の薬剤を注ぐだけです。あとは30分〜1時間ほど放置し、水が流れるのを確認できたら掃除終了となります。
掃除を行う場所は違えど、手順や放置する時間はまったく一緒です。
■重曹とクエン酸を使った方法
この方法もキッチンと同様で、初めに重曹を排水溝のまわりや中にかけ、その上からクエン酸をかけます。その後はぬるま湯を少しずつ流し込み、泡が発生したら30分〜1時間ほど放置し、最後に45〜50度のお湯を流し込めば掃除終了です。
わざわざ道具を用意したのであれば、浴室と同じタイミングでキッチンも掃除すると手間が省けてよいでしょう。
■ラバーカップを使った方法
トイレ・キッチンだけでなく、浴室でもラバーカップを使えば詰まりが解消できます。
水が流れない状態の浴室にある程度水を溜め、排水溝にあてて強く引き抜く作業を繰り返すだけなので、道具さえあれば誰でも簡単に行える方法です。
まとめ
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今回は、自分でできる排水管の掃除方法を場所ごとにいくつかご紹介しました。排水管は普段手の届かない場所なので掃除を怠りがちですが、汚れが溜まったままの状態で放置しておくと、水が流れなくなったり悪臭が発生するので定期的な掃除が必要です。
しかし中には、毎日忙しく自分で掃除する時間がない・形状がよくわからず自分で掃除するのは怖いなど、人によっては掃除が難しい場合もあるため、その際はプロに依頼することをおすすめします。
プロは経験と知識が豊富なので、形状や状態ごとに最適な掃除方法で確実にキレイにしてくれます。排水管掃除で悩んでいる方は、無理に自分で行わずプロに依頼するとよいでしょう。