コラム
キッチン
キッチンシンクの価格は?一般的な相場を解説
キッチンシンクは10年から20年程度が寿命だと言われています。特に、変色してきたり、サビが落ちなかったり、大きなへこみや傷があったりする場合は、交換するタイミングです。
一方で、キッチンシンクの価格は使う素材や交換する場所によっても変動します。シンクに新しい機能を搭載すれば、さらに料金がかかります。
現在、キッチンシンクの交換を検討しているのであれば、価格の相場を把握して予算を確保しておきましょう。
キッチンシンクの価格相場を紹介
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まずはキッチンシンクの価格相場を確認します。キッチンの状態やキッチンの幅で価格が変動しますが、シンクのみの交換である場合、10万円から20万円程度で交換が可能です。
具体的な内訳として、システムキッチンの場合は7万円程度、セクショナルキッチンの場合は10万円程度で、さらにプラスして施工費が発生します。
しかし、システムキッチンの7万円は、天板が工事なしで取り外せるキッチンに限ります。つまり、シンクと作業台とコンロが天板で一体化している場合は、15万円から20万円と場合によっては倍以上の料金が発生するので注意が必要です。
セクショナルキッチンに場合、シンクのみの交換が可能であるため10万円程度の料金が発生します。しかし、シンク以外も交換する場合は20万円以上の料金が発生するので、システムキッチンの交換よりも高額になります。
また、セクショナルキッチンからシステムキッチンに交換する、キッチン全体を交換する場合などは、最大で200万円程度かかる場合もあるので、費用を抑えるのであればシンクだけの交換がおすすめです。
キッチンシンクの素材の特徴とは?
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キッチンシンクの素材は、大きくわけて3つあります。
ステンレス
定番のステンレス製のシンクは採用されるケースが多く、現在使用している人もたくさんいるでしょう。ステンレスは耐熱性と耐久性に長けていて、錆びにくいのが特徴です。
市場でもよく取り扱っているので、最も低価格で交換が可能な素材でもあります。
特別な加工を施せば、表面に凹凸を作ったり、光沢を作ったりできる素材です。同じステンレスでも雰囲気を変えられるので、無機質なイメージを払拭できるのもポイントです。
しかし、ステンレスは傷が付きやすく、傷の周辺に錆びている金属製品があると錆びをもらってしまうこともあります。また、水垢が目立つ素材でもあり、掃除をサボってしまうと特有の光沢がなくなってしまうため、大切に扱う必要があります。
大理石
大理石を使ったシンクは2種類あります。人造大理石は天然の大理石を砕いて人工的に固めたもので、人工大理石はアクリル樹脂やポリエステル樹脂を使って固めたものを指します。
大理石は耐久性や耐熱製が優秀です。特に、アクリル樹脂は衝撃にも強い特徴があるので、洗い物中に滑って食器を落としてしまった場合でも傷が付く心配がありません。
ポリエステル樹脂はアクリル樹脂よりも安価で入手できるのが特徴です。
さらに、ステンレスにはない、デザインの自由度や高級感もあるので、おしゃれなキッチン空間を演出できます。こだわったシンクにしたい人におすすめです。
とはいえ、劣化すると変色してしまいます。液体によるシミの発生もあるでしょう。おしゃれなシンクであるため、変色やシミが目立ちやすいので、スピーディな掃除が要求されます。
ホーロー
ホーローは金属にガラスの釉薬を焼き付けた素材です。手触りが良く、綺麗なデザインなので凝ったシンクにしたい人におすすめです。
耐熱性が優秀であり、傷が付きにくく掃除がしやすい素材なので、手入れが簡単なのも利点です。他にも、ニオイ移りが少ないため、キッチンの空気がキープされるのも特徴となります。
しかしながら、重い食器を落とすと破損したり、釉薬が剥がれて錆びやすくなったりするため、丁寧な取り扱いが要求される素材です。
キッチンシンクのリフォーム費用を安くする方法を紹介
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シンクのリフォームにかかる費用を抑える方法がいくつかあるので、実践できるのであれば試してみてください。
シンクの素材を妥協する
シンクの素材を変更すればリフォームの費用を抑えられます。ステンレスは最も安く、ホーロー製が最も高いので、ホーロー製から大理石に変えたり、大理石からステンレスに変えたりすれば、リフォームの費用を安くできます。
ステンレスでもキッチンとしての機能性は搭載されていますので、十分使っていけます。とはいえ、デザインにこだわりたい場合はステンレスでは実現できないので吟味する必要があります。
シンクの素材をこだわるとデザイン性や機能性に優れたおしゃれなキッチンを演出できますが、料金が気になる場合は1つグレードを落とすのも視野にいれましょう。
まとめてリフォームする
シンクだけではなく、洗面所のリフォームも検討している場合などは、同時にリフォームをすると料金が安くなる場合があります。というのも、業者側としても作業がやりやすくなるためです。
リフォーム業者がセット割として、複数箇所のリフォームをパッケージ商品として販売しているケースもあります。シンク以外のリフォームを検討している場合は、セット割をチェックして費用を安くできないか調べてみてください。
また、セット割として提供していなくても、交渉すれば価格を安くしてくれる可能性があるので、費用に関して相談をしてみてはいかがでしょうか。
相見積もりを取って業者を比較する
リフォーム費用を抑える直接的な交渉とは違いますが、複数の業者に見積もりを出してもらって、最も安く施工してくれる業者に依頼するのもおすすめです。
最低でも3社程度が目安になります。
相見積もりを取れば、必要以上に搾取されているかどうかもチェックできるので、悪徳業者に引っかからずに済む利点があります。結果的に費用を抑えられるので、相見積もりは必ずとりましょう。
キッチンシンク選びのポイント
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最後にシンクを選ぶポイントを紹介します。素材以外にもチェックしたいポイントになるので、シンク選びに役立ててください。
耐久性
シンクは水、お湯、洗剤や石鹸などを流す場所になります。したがって、シンクの耐久性は最も重要であると言っても過言ではありません。
耐久性のない素材を使ってしまうと、安心してシンクが使えなくなってしまいます。
さらに、衝撃に強いかどうかも重要です。食器を落とした際に、シンクが割れたりヒビが入ったりしてしまうと、どんどん劣化してしまいます。デザインも重要ですが、耐久性がなければ使い続けることができません。
汚れにくさ
毎日の掃除が簡単にできるかどうかも、シンクを選ぶ上では重要なポイントです。汚れにくさを意識するのであれば、大理石が良いでしょう。
汚れにくい素材であれば、きれいな状態のシンクをキープできます。
掃除がしづらい素材を使ってしまうと、毎日の掃除が面倒に感じてしまいます。水垢が目立たない素材にして、簡単に掃除ができる素材を選ぶのがおすすめです。
デザイン
デザインはキッチンをおしゃれにするために重要です。特に色にこだわりを持つ人は、カラーステンレスや大理石を選ぶと、好みのデザインが見つかるでしょう。
とはいえ、デザインにこだわりすぎるとリフォーム費用が高額になる場合があるので注意しましょう。
まとめ
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キッチンシンクの価格相場は、あまり高額ではありません。シンクのみの交換であれば、すぐにリフォームができるでしょう。
しかし、キッチン自体を交換するとなると、料金が高額になり、施工にかかる時間も長くなります。オーダーメイドで細部にまでこだわると、完成まで4ヶ月間必要になるケースもあるので、十分すぎるくらい検討しなければなりません。
シンクに何を求めるかを洗い出して、快適なキッチン空間を作ってみてください。