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神奈川県で出会う紫陽花の絶景と風情ある時間【水道職人:公式】
梅雨の季節になると、しとしとと降る雨とともに美しさを増す花があります。
それが紫陽花です。
神奈川県は関東地方に位置し、自然と都市が調和する土地柄としても知られています。
その中には、紫陽花が美しく咲き誇る名所が点在し、毎年多くの方々を魅了しています。
今回は、神奈川県で楽しめる紫陽花の名所や観賞の魅力、季節を楽しむためのポイントをご紹介します。
雨の日のお出かけ先に悩んだら、ぜひ神奈川県の紫陽花スポットを訪れてみてください。
鎌倉の紫陽花は別格の美しさ
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神奈川県で紫陽花と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、やはり鎌倉です。
古都として歴史と文化が色濃く残る鎌倉では、紫陽花の季節になると数多くの観光客が訪れます。
中でも有名なのが、「明月院(めいげついん)」です。
明月院は「あじさい寺」として広く知られ、境内(けいだい)の参道には青一色の紫陽花が見事に咲き誇ります。
その神秘的な景色から「明月院ブルー」とも称される美しい青のグラデーションが、訪れる方の心を癒します。
参考:明月院(あじさい寺)
また、「飯山観音 長谷寺」も紫陽花の名所として外せません。
山の斜面を利用したあじさい路では、約40種類以上2500株の紫陽花が咲き乱れ、海を背景にした景観はまさに絶景です。
散策路を上るたびに違った景色が楽しめ、写真を撮る方の姿も多く見られます。
参考:6月のあじさい路について┃長谷寺
鎌倉の紫陽花の見頃は、例年6月上旬から中旬にかけてです。
観光客で混雑することもありますが、早朝に訪れると静かな雰囲気の中で紫陽花を楽しめるでしょう。
都市近郊でも楽しめる紫陽花の名所
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神奈川県の紫陽花スポットは鎌倉だけではありません。
鎌倉市以外にも、紫陽花を楽しめる場所がいくつかあります。
たとえば「三溪園(さんけいえん)」は、歴史的な建造物と日本庭園が美しく調和した観光地として知られています。
紫陽花の季節には池のほとりや小径(しょうめい)に紫陽花が咲き、静かな空間の中で自然に向き合えるひとときを過ごせるでしょう。
参考:三溪園
また、「県立四季の森公園」では、6月になると自然林に囲まれた園内に咲く紫陽花が見ごたえ十分です。
都会の喧騒を離れ、緑豊かな空間で四季の移ろいを感じながら紫陽花を楽しめる、貴重なスポットと言えるでしょう。
参考:四季の森公園へとつづくプロムナードのアジサイ、あと少しで見頃となります[写真レポート、緑区、2019年6月4日]┃あそびい横浜
さらに、「相模原北公園」には約200種10000株以上の紫陽花が植えられており、大規模な名所です。
品種ごとの違いをじっくりと観察できるのが特徴で、写真愛好家にも人気があります。
参考:相模原北公園┃神奈川県
品種による紫陽花の表情の違い
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紫陽花は、品種によってさまざまな表情を見せてくれる花です。
神奈川県内では、「ホンアジサイ」「ガクアジサイ」などの在来種に加え、「セイヨウアジサイ」「アナベル」などの外国種も多く見られます。
ホンアジサイは丸くこんもりとした形状で、青やピンクの色彩が見る方を楽しませてくれる紫陽花です。
ガクアジサイは、中心部の小さな花と周囲の大きな花が独特の輪郭を作り、涼しげな雰囲気を醸し出します。
そして、近年人気が高まっているのがアナベルです。
白く大きな花を咲かせるこの品種は、特に清楚で爽やかな印象を与えることから、洋風庭園などでもよく植えられています。
なお、アナベルはアジサイ科アジサイ属の花ですが、厳密には紫陽花とは違う品種だと言われています。
紫陽花は土壌のpHによって花の色が変わるという性質があり、同じ場所でも年によって色が異なることがあるでしょう。
それぞれの品種が持つ個性と、気候や環境によって変化する色彩の奥深さが、紫陽花観賞の魅力をより一層引き立てています。
紫陽花を通して感じる癒しの時間
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紫陽花の季節は、雨の日が多くなる梅雨と重なります。
梅雨は心が沈みがちになる方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、紫陽花は雨の中でこそ本領を発揮する花です。
濡れた花びらが陽光に照らされて輝く姿や、雨音とともに静かに咲く姿には、心を落ち着ける不思議な力があります。
神奈川県内の紫陽花スポットでは、多くの場合、散策路やベンチが整備されており、時間をかけてゆっくりと紫陽花を楽しめます。
気分が落ち込みがちになる梅雨にこそ、紫陽花散策はおすすめのお出かけスポットです。
また、お気に入りのカフェで雨宿りしながら紫陽花の写真を眺めたり、お弁当を持ってピクニック気分で自然の中で紫陽花とふれあったりすることもおすすめです。
神奈川県内の紫陽花は、地元の方が丹精込めて手入れをしている場所が多いため、地域のあたたかさを感じられる点も大きな魅力のひとつです。
訪れる方に対して、「また来てほしい」という気持ちが込められた風景は、心を癒やし、何度も足を運びたいという感情を想起させるでしょう。
梅雨の楽しみ方を広げる紫陽花の旅
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梅雨というと、どこか憂うつなイメージを持たれがちです。
しかし、その時期だからこそ味わえる美しさが紫陽花にはあります。
神奈川県の各地で咲く紫陽花は、見る方の心を穏やかにし、雨の季節に新たな楽しみを与えてくれるでしょう。
自然にふれることで、日常の忙しさから少し離れ、自分自身と向き合う時間が持てるのも魅力ですよね。
静かに咲く紫陽花の姿に目を向けることで、季節の移ろいを肌で感じられるでしょう。
この梅雨は、神奈川県の紫陽花スポットを巡る小さな旅に出てみてはいかがでしょうか。
雨音とともに咲く紫陽花が、日常にそっと彩りを添えてくれるはずです。