洗濯機の蛇口の交換が必要なケースってどんなとき？ -かながわ水道職人 -神奈川県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

最初に、洗濯機の蛇口の交換が必要なケースを、一緒に考えてみましょう。

・蛇口から水が漏れている
・古い蛇口から最新型の蛇口に変えたい
・大きな洗濯機に交換したので蛇口が邪魔になる

これらが、洗濯機の蛇口を交換するケースとなるはずです。

蛇口が邪魔になるケースはセルフでの交換は難しい
大きな洗濯機に交換したので蛇口が邪魔になるケースでは、現在の蛇口の位置を移動させる必要があるため、水道工事が必要となります。

そうなると、セルフでの工事はなかなか難しいものがあり、失敗すると水漏れの原因となります。洗濯機専用の蛇口は基本的に開きっぱなしで、洗濯機側の制御弁によって水の出し入れが行われるので、通常の蛇口よりも圧力が強くかかります。

少しの隙間でもあると、その隙間から水が噴き出してくるので素人のDIYでは無理があります。このケースでは、専門の業者に依頼して蛇口を移設してもらう方が賢明です。

そのほかの2パターンはセルフでの交換が可能
先の蛇口を移設するパターン以外の2パターンは、現在の水道管の位置を変えることなく蛇口からの水漏れを修理したり、最新の蛇口に変えたりできます。

その際に必要となる道具や蛇口の種類、交換・取り付け手順などを、これから詳しく解説していきます。

洗濯機の蛇口交換に必要な道具は、一般的な蛇口を交換する際に必要な道具と変わりはありません。どの道具もホームセンターで購入が可能なので、道具を揃えるのに苦労することはないはずです。ここでは、蛇口の交換に必要な道具を解説します。

ウォーターポンププライヤー
ウォーターポンププライヤーは、水まわりの配管のナットを固定する道具で、水道工事専用の道具です。一般的なプライヤーとは異なり、開口部が斜めに設計されているので、水まわりのナットを回しやすい特徴を持っています。このウォーターポンププライヤーがないと、作業効率が悪くなります。

シールテープ
シールテープは新しい蛇口の、配水管側のネジ部に巻いて隙間をなくすために使用します。このシールテープを巻かないと、水漏れを起こす可能性が高いので必須です。

歯ブラシとタオル
歯ブラシは取り外した蛇口の後をきれいに掃除するために使いますが、当然使い古しでかまいません。タオルはその汚れを拭き取るためのものなので、これも雑巾にしてもよいくらいのレベルで大丈夫です。

新しい蛇口
水漏れしているケースでも、蛇口にトラブルがあることがほとんどです。したがって、いずれのパターンでも新しい蛇口は用意した方がよいです。

新しい蛇口は、自分が気に入る性能を持つ蛇口を選ぶとよいでしょう。洗濯機用の蛇口には、専用の機能が搭載された蛇口があるので次で詳しく解説します。

新しく洗濯機用の蛇口に交換するなら、次の3種類から選ぶとよいです。費用を最小限に抑えるには一般的な万能ホーム水栓となりますが、洗濯機専用ではないので蛇口の先にアタッチメントが必要となります。できれば、洗濯機用の水栓を選ぶことをおすすめします。

万能ホーム水栓
一般的な蛇口で最も安価に購入が可能ですが、洗濯機用には向きません。「現在も使用しているから、これでいい」といわれる方もいるかも知れませんが、洗濯機の給水ホースをワンタッチでつけることができないので、ニップルと呼ばれるアタッチメントが別途必要です。

せっかく蛇口を交換するので、このタイプの蛇口はおすすめではありません。

洗濯機用ワンタッチ水栓
洗濯機用ワンタッチ水栓は、蛇口の先端が洗濯機の給水ホースに合うように設計されているので、ワンタッチで「カチッ」と簡単に取り付けることが可能です。洗濯機用に新しく交換するなら、おすすめしたい蛇口です。

洗濯機用ストッパー付き水栓
先に紹介した洗濯機用ワンタッチ水栓に、ストッパー（自動閉止機構）が付いた、洗濯機専用の蛇口です。

万一、洗濯機の給水ホースが外れてもストッパーによって、瞬時に水を止めてくれるので周囲が水浸しにならなくて済みます。予算が許すなら、このタイプの蛇口への交換をおすすめします。

洗濯機の蛇口をセルフで交換するなら、ここまでで解説した「道具と蛇口」を用意します。ここで解説する以上の詳しい取り付け方法は、新しい蛇口の取り扱い説明書をご確認ください。

既存の蛇口を取り外す方法
1：水道の元栓を締めて水が出ないようにします
2：蛇口を開けて残った水を抜きます
（このときにタオルを当てておくと周囲が濡れなくて済みます）
3：既存の蛇口から洗濯機の給水ホースを取り外します
4：既存の蛇口を、ウォーターポンププライヤーを使って半時計回りに回します
5：おおむね緩んだら、後は手で反時計回りに回すと蛇口が取れます
6：配水管の中に残っているシールテープや汚れを歯ブラシで掃除します
7：掃除が終わったら、タオルで拭き取ります

新しい蛇口を取り付ける方法
1：まず、新しい蛇口が何回転で取り付けられるか仮に付けてみます
2：確認出来たら取り外してネジ部分にシールテープを巻きます
3：シールテープは少し引っ張りながら5～6回ほど巻きつけます
4：シールテープを指でこすってネジ部にぴったりとフィットさせます
5：新しい蛇口を時計回りに回転させて、先に確認した回転数より1回少ない回数で取り付けます。（たとえば、確認した回転数が6回転なら、5回転で止める）
6：必ず蛇口先端が真下になるように止めます
7：洗濯機の給水ホースを取り付けます
8：水道の元栓を開けます
9：新しい蛇口のレバーを開けて水を出します
10：水漏れしていなければ交換完了です

洗濯機の給水ホースには、蛇口側に外れないようにロックレバーがついています。これは、洗濯機側で給水を止めたり開いたりする際に、大きな圧力がかかるために水圧でホースが外れないようにするためのものです。

それだけ大きな水圧がかかるので、できればロックレバーが蛇口本体にワンタッチでひっかかる、洗濯機専用の蛇口にした方がよいです。

洗濯機の蛇口は記事内で解説しているように、セルフで交換が可能です。順番さえ間違えなければ、問題なく交換できるはずですが、自信のない方は専門の業者に依頼するとよいです。

水漏れしていれば確実に交換が必要ですし、蛇口が古くなっているなら思い切って新しい洗濯機用の蛇口に交換すると、水漏れを心配しなくて済みます。

おすすめの蛇口は万一の際も、水を自動で止めてくれる洗濯機用ストッパー付き水栓です。