コラム
水回り
洗濯機の排水ホースを交換すべきどうかの判断基準
洗濯機の排水ホースを交換したことのある方は、意外に少ないのかも知れません。というのも、洗濯機の排水ホースは普段からあまり気にしていないことと、洗濯機によっては排水ホースの全貌を見ることなく毎日生活しているからです。
実は、洗濯機の排水ホースは消耗品であり、一定期間で交換するのが望ましいです。そこで、洗濯機の排水ホースを交換する、判断基準について解説します。
洗濯機の排水ホースを交換すべき判断基準
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洗濯機の排水ホースを交換する目安は、2~3年といわれています。メーカーによってはそれ以上の年数を設定しているようですが、一般的な家庭では2~3年で交換した方がトラブルを回避できます。
ただし、一人暮らしの場合と4人家族の場合など、洗濯機の使用頻度によっても劣化具合は異なってくるので、単純に年数だけで交換時期を決めるのは相応しくありません。
ここでは、洗濯機の使用頻度で現れてくる、排水ホースの交換サインを解説します。
水漏れしている
洗濯機は基本的に防水パンの上に設置されて、水漏れで床が濡れないようになっています。そして防水パンも、普段は乾いた状態であるのが正常です。
ところが、排水ホースから水漏れすると当然ながら、防水パンが濡れてしまいます。防水パンに水が溜まってもそのまま排水口に流れるので水漏れの心配はありませんが、防水パンが濡れていたら穴や破れが生じているはずなので、排水ホースを交換します。
劣化が激しい
洗濯機の排水ホースはジャバラになっていて、自由に曲げることが可能で普段はやわらかい状態になっています。しかし、劣化が進むと材質が硬くなって以前のやわらかさがなくなっているはずです。
そのまま使い続けると、破れて水漏れを起こしてしまいます。排水ホースが硬くなってしまい、あちらこちらにシミのような変色がみられるなら、かなり劣化している証拠なので早めの交換がおすすめです。
排水口から嫌な臭いがしている
排水口から嫌な臭いが漂ってくるケースでは、排水口自体に問題があることが多いですが、その時点で排水ホースの内部もかなり汚れています。
排水口をきれいに掃除しても排水ホースが汚れたままだと、嫌な臭いは消えないので排水ホースも交換しなければいけません。
洗濯機の排水ホースを交換する際に準備するもの
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洗濯機の排水ホースの交換は難しくないので、セルフでの交換は可能です。ただ、いくつか用意しておく道具があるので、ここでは排水ホースを交換する際に準備するものを解説しておきます。
交換時に必要なもの
・新しいホース
・ドライバー
・ハサミ
・雑巾
・洗面器
これだけ準備しておけば交換が可能ですが、ここで注意したいのは新しいホースのことで、できれば純製品が好ましいです。その理由は洗濯機にホースの口径がぴったり合うからで、汎用品を利用する際には口径に注意します。
ドライバーはホースクリップがネジ式の場合に必要で、ばね式の場合なら必要ありません。ハサミは汎用品の長いホースを利用する際、切断するために利用します。
雑巾は残っていた水が、周囲に飛び散った際に使います。洗面器は洗濯機の給水ホースを外す際に、ホース内に残っていた水を受けるために使います。
洗濯機の排水ホースを交換する手順
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先の準備が整ったら、排水ホースの交換に入ります。基本的には4ステップで完了し、作業自体は難しいものではありません。
ステップ1:プラグを抜いて給水ホースを外す
安全のために、コンセントからプラグを抜いておきます。そして、洗濯機側の排水ホースを外す際には、洗濯機を多少移動させる必要があるので、洗濯機の給水ホースも外しておきます。
この時には、給水ホース内に水が残っているので洗面器で受けておくとよいです。
ステップ2:洗濯機側の排水ホースを外す
次に、洗濯機側の排水ホースを外します。排水ホースはホースクリップで止められているので、クリップのタイプによって外し方が異なります。
ばね式の場合はばねをつまんで外せばOKで、ネジ式の場合も手回しタイプなら指で反時計回りにネジを回せば緩んで外すことができます。
同じネジ式でもドライバーを必要とするタイプもあるので、このタイプの場合はドライバーを使って緩めて外します。
ホースクリップを緩めた状態で、排水ホースを引っ張ればホースを洗濯機から外すことができます。
ステップ3:排水口のホースを外す
ステップ2と同じ方法で、今度は排水口側のホースを外します。
ステップ4:新しいホースを取り付ける
先のホースを取り外したのと逆の方法で、新しいホースを取り付けます。この時にホースが長い場合は、適切な長さに切って取り付けます。
洗濯機の排水ホースを交換する際の注意点
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洗濯機の排水ホースを交換する際には、洗濯機に合う口径のホースを選ぶことが大切です。また、洗濯機側のホースを交換する際には、洗濯機を移動させないといけないケースがあるので、ケガに注意しないといけません。
洗濯機を動かす必要があるなら業者に依頼する
洗濯機を多少移動させるくらいなら大丈夫かも知れませんが、持ち上げたりする必要があるならケガを負う可能性が高くなるので、専門の業者に依頼した方がよいです。
費用としては縦型の場合6,000~7,000円程度、ドラム式洗濯機の場合は7,000~10,000円程度が相場です。水道業者に依頼すれば動作確認まで行ってくれるところが多く「急に故障して困った」というときにも安心です。
まとめ
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今回は洗濯機の排水ホースの交換について、さまざま解説してきました。交換時期としては2~3年を目安にするとよいですが、使用頻度によって排水ホースの劣化状況も変わってきます。
本記事で解説している排水ホースの状況を参考にして頂き、状況に応じて排水ホースの交換をおすすめします。
基本的に排水ホースの交換は誰でも可能ですが、洗濯機を移動させる必要がある場合は負担となることがあります。「大丈夫」と思っていても、意外な重さに身体を痛めてしまう可能性もあるので、無理をせず専門の業者に依頼するようにしましょう。