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コラム

キッチン

油や洗剤の捨て方とは?工夫して捨てるべき理由も解説!

調理には欠かせない油、そして洗い物には欠かせない洗剤。毎日何気なく使う油や洗剤は、どのように捨てるのが望ましいのでしょうか。

この記事では、キッチンで使う油や、洗い物、洗濯、入浴などで使う洗剤の捨て方についてご紹介します。適切な方法を取り入れずに捨ててしまうと、どのようなことが起きるのかについても合わせて解説しているので、これからの生活に役立ててください。

油や洗剤を排水溝から流すと何が起きる?

  • 調理や洗い物に利用する油や洗剤。毎日少ない量を流すとしても、問題はないのでしょうか。実は、これらを排水溝に流すと、家庭面、環境面の2つである影響が起きると考えられています。

    家庭で考えられる影響
    油や洗剤を排水溝に流すことで考えられる家庭への影響。それは、排水管や下水管に詰まりが起きる可能性がある点です。

    油や洗剤は洗い物によって排水管に流れる際、微量でも排水管に付着します。気温が低下すると、付着した油によって洗剤や食材カスと共に冷えて固まります。

    この現象が長期にわたって何度も行われると、冷え固まった油や洗剤、食材カスの詰まりは大きく育ち、汚水の通り道を塞いでしまうのです。

    環境で考えられる影響
    微量の油であっても、環境には良い影響を与えません。動物性油などは、水中に棲む微生物が分解します。しかし、毎日たくさんの家庭から微量の油が半永久的に排出されれば、微生物の分解が間に合わず、環境汚染につながります。

適切な油の捨て方

  • 見えない部分で家庭や環境に影響を与える油。排水管や環境を汚すことなく適切に捨てるためには、これから紹介する4つの方法を取り入れましょう。

    紙パックを活用する
    揚げ物で大量の油を使うことがありますが、それでも使用回数は多くても4、5回ほど。たっぷりの油を処分したいときは、紙パックを使用しましょう。紙パックの中にあらかじめ新聞紙や雑巾などを入れたら、冷えた油を注ぎましょう。

    新聞紙や雑巾が油を吸ったことを確認したら、水を少し付着させて自然発火を予防してから、ビニール袋などに包み可燃ゴミに捨てましょう。

    片栗粉を使う
    まだ油が温かい状態であれば、片栗粉を使って固めるのも効果的です。水溶きで使用すると油と水素が化学反応を起こし、爆発する可能性があるため、粉の状態で油に投入し、混ぜます。

    ドロドロの状態になったら、完全に冷やし、フライ返しなどですくってビニール袋に捨てましょう。この場合も可燃ゴミで問題ありませんが、お住まいの地域によっては、油と片栗粉を混ぜて廃棄した旨をビニール袋に記載しておくと良いでしょう。

    油凝固剤を使う
    大量の油を捨てるときは、油凝固剤もおすすめです。まだ温かい状態の油に油凝固剤を入れたら、数回かき混ぜて放置します。きれいに固まったこと、冷え切ったことを確認したら、ビニール袋に入れて可燃ゴミで処分しましょう。

    注意書きの必要はありませんが、ビニール袋が破れてしまうと固まった油がゴミ回収員の衣類を汚す恐れがあります。ビニール袋は二重にして処分すると良いでしょう。

    ビニール袋を使う
    ビニール袋の中に新聞紙や雑巾などを入れ、十分に油を浸してから捨てる方法もあります。なお、ビニール袋を使って油を捨てるときは、以下の注意点に留意しましょう。

    ・完全に冷えたことを確認する
    ・ビニール袋は二重、または三十にして破損を防ぐ
    ・油を浸透させたら、最後に自然発火を防ぐために水をかける

適切な洗剤の捨て方

  • 続いて適切な洗剤の捨て方について見ていきましょう。ここでは洗剤と一緒に使う柔軟剤や塩素系漂白剤の捨て方も合わせてご紹介します。

    洗剤や柔軟剤の場合
    洗剤や柔軟剤を捨てるときは、お住まいの自治体に沿って捨てるのがマストです。洗剤が粉末、または固形のタイプであればそのまま捨てても問題ありませんが、液体タイプであれば新聞紙や雑巾に染みこませてからビニール袋で包み、可燃ゴミとして処分しましょう。

    また、少量であれば次回の洗濯、洗い物に使えるよう、ボトルの中にぬるま湯を注ぎ、完全に使い切ると良いでしょう。

    塩素系漂白剤の場合
    塩素系漂白剤も洗剤、柔軟剤と同様に可燃ゴミとして処分しても問題ありません。ただし、酸性タイプのものと混ざってしまうと、有毒ガスを発生させる可能性があり大変危険です。酸素系洗剤と一緒に捨てることを避けてから処分するよう心がけましょう。

    塩素系漂白剤は、微量であれば水で薄めて排水溝に流しても問題ありません。使い道がなくても、そのまま排水溝に流すのは厳禁です。排水管を痛めてしまう可能性があるため、必ず湯水で薄めてから処分しましょう。

捨て方に配慮すべき食品・日用品

  • 油や洗剤のほかにも、捨て方に配慮すべき食品や日用品があります。ここでは毎日使う食品や、子どもの自由研究などに使う日用品における捨て方についてご紹介します。

    食品油
    これまで説明したように、食品油はそのまま排水溝に流すのは厳禁です。高温の状態であれば排水管を傷めてしまうほか、食品油に対する微生物の分解速度が遅いことから、環境に悪影響を与える可能性があるためです。

    揚げ物をした場合、大量の油を処分する必要がありますが、そのようなときのために油凝固剤などがドラッグストアなどで販売されています。

    最近では100円均一でも取り扱われることが多いため、費用を抑えながら効率的に処分できます。微量であれば冷えたことを確認した上で、キッチンペーパーなどを使って拭き取ってから、揚げ物油であればできるだけ炒め物などに使い回し、量を減らしてから捨てるのが望ましいでしょう。

    熱湯
    排水管に熱湯を流すのも危険です。調理中、何かと使用しがちな熱湯ですが、そのまま流すと排水管を損傷させる原因につながります。熱湯を捨てるときにシンクから「ボンッ!」と音がするのは、熱湯によってシンクがダメージを受けている証拠です。

    排水管から直接音が聞こえなくても、シンクと同様のダメージを受けることが考えられるため、熱湯を捨てる際は適量の水と一緒に流すのが良いでしょう。速やかに熱湯を捨てたいときは蛇口から水を一緒に流し、それ以外であれば冷ましてから捨てましょう。

    小麦粉
    調理時に使うことの多い小麦粉も、排水溝に直接流すのは厳禁です。湯水が付着したことで固まりやすいことから、排水管に付着したことで詰まりの原因につながる恐れがあります。

    調理中に大量の小麦粉をこぼしたときは、そのままシンクから排水溝へ流すのではなく、ある程度拭き取ってから洗い流してください。

    また、拭き取った小麦粉が散らばらないよう、少量の水を付着させてから可燃ゴミに処分しましょう。

    ペンキ・ニス
    子どもの自由研究や創作活動などで使うことの多いペンキやニスは、有害物質が含まれています。そのまま排水溝に流してしまうと、環境汚染につながる恐れがあります。使用後は、各自治体の処分方法を調べ、適切な方法を取り入れた上で処分しましょう。

    なお、各自治体市区役所の公式ホームページでは、ゴミの処分方法についてまとめたページを閲覧できます。詳しい内容を知りたい方は、最寄りの市区町村公式ホームページを使って確認しましょう。

まとめ

  • 毎日何気なく使うことの多い油や洗剤ですが、近年では各自治体で細かく処分方法について定めていることが多いです。各自治体の処分方法を知りたい方は、市区町村公式ホームページを参考にしましょう。

    なお、油や洗剤、食材カスによって排水管が詰まりを起こした場合は、むやみに自分で解決しようとはせず、最寄りの水道業者に相談してください。費用はかかりますが、適切な方法によってスムーズな解決につなげられるでしょう。

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