コラム
お風呂
浴槽の塗装はリフォームより割安!費用や違いを解説
毎日使用するお風呂ですが、浴槽の汚れが気になっていたり、雰囲気を変えたいと感じていたりしないでしょうか。
そんなときに新品同様で雰囲気を大きく変化させられる簡単な方法が、浴槽塗装のリフォームです。
今回は、浴槽塗装のメリット、浴槽塗装で発生する費用、浴槽塗装と交換の違い、そして塗装する際の注意点について詳しく解説します。
浴槽の塗装にはどんなメリットがある?
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浴槽の塗装はどのような点でメリットがあるのでしょうか。
ここでは他のリフォームと比べた浴槽を塗装するメリットについて4つご紹介します。
■浴槽を新品のように変化させられる
浴槽は毎日のように使用する場所ですので、長期間使用し続けるとどうしても汚れてきます。
小さな汚れが付着していき、新品の状態よりも色のくすみや塗装の剥がれなどが問題となります。もちろん掃除をしっかりと続けていれば、汚れを最小限に抑えることは可能です。とはいえ、新品の状態を維持し続けることは不可能です。
浴室の壁や床、バスタブを塗装し直すことで新品同様の姿に変化させることができます。浴槽の塗装をすることで小さな汚れや色のくすみを隠すことができ、新品同様に変化します。
塗装をし直すことは見た目だけでなく、一定の抗菌作用もあります。つまり、塗装後にはカビや汚れが繁殖しにくい状態にできるというメリットも同時に得られます。
■自分好みのデザインにできる
浴室リフォームでは従来の色をそのまま使用して塗り直さないといけないという決まりはありません。これまでと同じが良ければ同じ、全く違う雰囲気にしたいのであれば違う塗装にすることももちろん可能です。
浴室はリビングや寝室に比べて非常に狭い空間です。狭い空間だからこそ、浴室の雰囲気は塗装に左右されやすくなります。塗装を少しこだわるだけで、和風や北欧風など簡単に自分好みの浴槽を作り上げることができます。
お風呂の雰囲気を変えてみたいと感じているなら、安くできる塗装のリフォームをおすすめします。
■浴槽の大きさや形状に影響されない
浴槽の塗装の場合には、浴槽のサイズや形状が特殊であっても問題なく施工されます。
浴槽を交換する際には、もともとの浴室のサイズや配管の関係でサイズや形状に制限があり、施工不可能という場合もあります。塗装であれば上記の心配なくリフォームを依頼できるのはメリットではないでしょうか。
■あまり廃材がでない
浴槽の塗装は何か部品の交換をするということがないため、廃材が他のリフォームに比べて少なく済みます。
廃材が多いとそれを処理するためにも費用が発生し、単純に環境に悪いなどの問題もあります。経済的にも環境的にも優しいリフォームでおすすめです。
浴槽の塗装でかかる費用の相場は
では浴槽の塗装でどのくらいの費用が必要となるのか、ここでさらに詳しく解説します。
浴槽の塗装といっても一概にいくらということはできません。
それぞれの浴槽の大きさ、形状、環境によって異なってきます。さらに塗装する場所や範囲によっても金額が変わってきます。それぞれの場合に分けておおよその費用を紹介します。
まずは浴槽の素材による費用の違いです。浴槽が繊維強化プラスチック(通称FRP)/人工大理石の場合には安くて7万円~となっています。一方で、ホーローの場合には少し上がって8万円~が相場の様です。
続いては塗装する場所や範囲による費用の違いをご紹介します。浴室壁全体の塗装であれば、9~13万円となっています。浴室床の塗装であれば5~9万円です。
浴室天井の塗装であれば4~6万円と比較的安く済みます。バスタブ塗装は8~15万円となっています。
このように浴槽の塗装に関しては素材や塗装する場所などによって費用が決まっていくことになります。どちらにしても他のリフォームに比べれば安く済ませることが可能です。
リフォームを検討している方は、専門業者の方に見積もりを立ててもらい、正確な費用を把握してください。
浴槽塗装と交換の違い
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浴槽の塗装と交換ではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは浴槽リフォームの塗装と交換での違いについてご紹介します。
■費用面に関して
浴槽の塗装は他のリフォームと比較して費用を抑えることが可能です。
浴室の広さや環境によって異なるため、一概に「○○円安くできる!」とは言えません。しかし、一般的に非常に安くリフォームできることに変わりありません。
具体例として浴槽の塗装、浴槽の交換、ユニットバス交換に必要な費用をご紹介します。浴槽の交換の場合には10.5~52万円が相場とされています。
ユニットバスの交換に至っては50~150万円と高額です。
一方で浴槽の塗装は9.5~15万円ほどで作業が完了します。
かなり安くリフォームできるため、他と比べれば気軽にリフォーム依頼ができますね。
■工事期間に関して
費用と同様に工期が短いこともメリットとして挙げられます。
浴槽の交換には短くて1日、長いと1週間を要します。ユニットバス交換に至っては短くても4日、長いと1週間浴室が使えなくなります。一方の浴室の塗装は、短くて1日、長くても3日で完了するようです。
毎日使用する場所なので、早く完了するに越したことはないですよね。
交換に比べて短いとはいえ、工期には差があります。「思っていたよりも長い!」なんてことにならないように、あらかじめ何日間かかるのかの確認はしっかりとしておきましょう。
浴槽塗装で注意すべきポイント
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浴槽塗装をする際におさえておきたいポイントがあります。
最後に浴槽塗装の注意点をご紹介して終わります。
■浴槽の機能が良くなるわけではない
浴槽の塗装は色を塗り替えるだけです。
そのため、新品同様に変化したとしても、浴室にある機能が新品同様に生まれ変わることはもちろんありません。当たり前ですが、お風呂の機能に関して何か不満を抱えている場合、安くできるからと塗装を選ぶことのないようにしましょう。
雰囲気と共に機能も変化、グレードアップさせたい場合には、塗装と一緒にそれらの工事も依頼してください。
■塗装不可能な素材もある
ユニットバスなどではもともとの素材として塗装できないものがあります。
たとえば、ホーローです。素材がホーローの場合には、他の素材に比べて高度な技術が必要となります。そのため、工事業者によってはホーロー素材では受け付けてくれないこともあるようです。
塗装を検討している方は、自宅の浴槽の素材をあらかじめ確認しておくと、業者との打ち合わせがスムーズに進むのではないでしょうか。
■損傷が激しいと塗装できない
浴槽の塗装ではこれまでのキズや汚れを隠し、新品同様に変化させられると説明しましたが、浴槽の損傷があまりにも激しいと塗装は不可能です。
塗装が難しいにも関わらず、むりやり塗装し直すとそこから塗装がはがれてしまうこともあります。ご自宅の浴槽が必ずしも塗装できる状態とは限らないことをあらかじめ把握しておきましょう。
■塗装工事を引き受けてくれる業者は多くない
浴槽塗装のリフォームは交換などに比べてメジャーではありません。
そのため、浴槽の塗装自体そもそも引き受けていない業者もあります。確実な技術を持った業者を探すことに苦労するかもしれません。しかし、塗装専門の業者も存在しています。
そのような中から実績のある業者を選ぶと、失敗が少ないでしょう。
まとめ
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今回は浴槽塗装することによるメリット、浴槽塗装を行う際の費用相場、浴槽の交換と塗装の違い、浴槽塗装での注意点について解説してきました。
毎日使用するお風呂ですが、長期間使用すると色のくすみや汚れが目立ってきます。そんな悩みを一気に解消できるのが浴槽塗装でした。
浴槽の塗装は簡単に新品のような浴槽を取り戻し、雰囲気をガラッと変えることも可能でした。おすすめの方法ですが、まだ引き受けてくれる業者が多くないことなど注意点もいくつか存在しています。
浴槽塗装を検討している方は、それらの点もしっかりと確認したうえで、業者に依頼してみてください!