コラム
水回り
排水管の洗浄を業者に依頼したときの費用や業者の選び方を紹介
排水管の掃除はどうされていますか。おそらく、住んでから一度も排水管を掃除したことがない方が、ほとんどのはずです。
そもそも「排水管って掃除するの?」と思われる方が多いのが現実なので、一般的な家庭では掃除は行われていないのが現状です。
では、排水管を掃除しないとどうなるのか、掃除はどうすればいいのかなど、排水管の洗浄について詳しく解説します。
排水管の洗浄を業者に依頼するメリット
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排水管の洗浄の頻度はマンションと戸建で分かれていて、マンションでは管理業務の中に排水管の洗浄が含まれているのがほとんどなので、年に1、2回の頻度で排水管の洗浄が行われています。
一方で、戸建の場合はトラブルがない限り排水管の洗浄を行うことは、ほとんどありません。
戸建では排水管の洗浄をしない理由
戸建で排水管の洗浄をほとんどしない理由は「排水管の掃除が必要だと思っていない」ことが一番です。それに洗浄するにしても、家庭内のたくさんの排水管をどのように掃除すればよいか分かりません。
つまり、排水管の掃除の仕方を知らないことが洗浄をしない一番の理由といえます。ならば、専門の業者に依頼して、きちんと排水管を洗浄してもらうのがよい方法になってきます。
排水管の洗浄は詰まりを予防できる
排水管にトラブルが起きていない状態で排水管の洗浄を行うメリットは、詰まりを予防できることにあります。
たとえば、排水管が詰まってしまいトイレが流れなくなってから修理を依頼すると、修理費が高額になってしまいますし、その間トイレや家庭内の排水が一切できなくなるのでとても困ります。
業者に依頼して定期的に排水管の洗浄を行うことで、詰まることがなくなり安心で快適な生活を送ることができます。
業者に依頼する最大のメリットは業務用高圧洗浄機
排水管の洗浄を業者に依頼する最大のメリットは、業務用高圧洗浄機の威力を利用できることにあります。超高圧で水を噴射するので、排水管の中の汚れが確実に落ちていきます。
特にキッチンからの排水管には油汚れが確実に付着していますから、通常の洗浄機では落としきれないケースが多いです。しかし、業務用高圧洗浄機ならそんな頑固な油汚れも、根こそぎ落としてくれるので、排水管が確実にきれいになります。
プロの作業で家中の排水管がきれいになる
またプロによる洗浄作業は、家庭内のどこをどのように掃除すればよいのかを熟知しています。その結果、家庭内のすべての排水管がきれいに洗浄されて、新品同様になるのもうれしいメリットです。
さらに、洗浄中に排水管の損傷個所を見つけることも可能で、問題のある個所は早期に修理して大きなトラブルを防げるメリットもあります。
排水管の洗浄を業者に依頼したときの費用
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排水管の洗浄を業者に依頼すると「相当お高い金額になるのでは」と、心配される方も多いはずですがご安心ください。実は、それほど高額な費用が必要ではありません。
・戸建の排水管の洗浄費用:約1万7,000円~3万5,000円
最低金額と最高金額で約2倍の差があるのは、住宅のタイプによって排水管の数が異なるからです。
平屋は低額で2世帯住宅は高額になる
排水管の洗浄費用は、排水管の数や延長によって異なってきますから、平屋の戸建なら排水管が最も少なくなるので費用も安く抑えられます。
一方で2世帯住宅の場合だと、トイレやキッチン、もしかするとお風呂も2セット設置されているかも知れません。平屋と比較すれば排水管の数も延長も倍以上になるので、費用も高額になるわけです。
失敗しない業者選びのコツ
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排水管の洗浄を業者に依頼するなら、良心的な業者に依頼したいと誰もが考えるはずです。それもそのはずで、排水管の洗浄においても「水のトラブル」と同様に、不当請求など業者とのトラブルが多く報告されているのです。
そこで、排水管の洗浄の業者選びに失敗しない3つのコツを解説します。
その1:現地での出張見積もりが無料の業者を選ぶ
先ほど触れているとおり、排水管は現地に出向かないと本数や延長を確実に確認できません。したがって、現地へ出張して見積もりをしてもらう必要が生じます。このときの見積もり費用が、無料の業者を選ぶことがひとつめのコツです。
・見積もり不要、どんな家庭でも最低5,000円からOK
・出張見積もり無料 ただしご成約された場合のみ
・自宅の写真を送るだけで、見積もりが3分で完了
このような業者は避けた方が無難です。また、別途注意したいのは「ただし、ご成約された場合のみ」など無料となる条件を小さな文字で、ページの下部に記載しているケースです。
確実に出張見積もりが無料の業者を選ぶことは重要です。
その2:複数の業者に見積もりを依頼する
2つ目のコツは、出張見積もりが無料の複数の業者に依頼して料金を比較することです。最低3社に依頼して、その中から見積もり内容が分かりやすい業者を選びます。
たとえば、工事の内訳が「一式 2万円」となっていると何が一式なのか分かりませんし、後から請求される可能性も感じられます。排水管の数や延長、工事内容が分かりやすく記載されている見積もりを発行してくれる業者を選ぶと失敗しません。
その3:見積もり以外に別途費用がかからない業者を選ぶ
見積もり金額が安くても、洗剤利用がオプションになっていたり、油落としは別途料金になっていたりと、見積もり費用以外に「状況に応じて別途オプションが必要」となる業者は避けた方が無難です。
分かりやすい見積もりで、提示した費用以外に別途請求のない業者を選ぶことが、失敗しない3つ目のコツとなります。
排水管汚れを防ぐコツ
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定期的な専門業者による排水管の洗浄はとても効果がありますが、排水管の汚れをセルフで防ぐことも可能です。
排水管に汚れを流さないことが基本となりますが、ここでは排水管の汚れを防ぐ3つのコツを解説します。
その1:キッチンの油を流さない
キッチンでは、ほぼ毎日油汚れが出ているはずです。中性洗剤などで油汚れを分解して、食器などを洗っているのですが、フライパンや鍋に付いた大量の油の多くは分解されずに排水管に流れています。
そこで、フライパンや鍋に付いた油はキッチンぺーバーなどで拭き取ってから、シンクで洗うようにします。
その2:排水口上部でゴミをキャッチする
排水口上部にネットを取り付けて、細かい野菜くずや食べ残した小さな麺などをキャッチして、排水口に流れ込むのを防ぎます。
基本的にシンクの排水口にはゴミをキャッチする網がついていますが、目が粗く細かいゴミがすり抜けるのでネットを使うのがおすすめです。最近では100円ショップにて、手軽に購入できるので便利です。
その3:大量の水を排水口に流し込む
シンクで洗い物をする際に、洗い桶などに水を溜めて食器を洗うようにします。そうすることで、洗い桶に溜まった大量の水を一気に排水口に流すことが可能です。
大量の水を流すことで、その勢いで排水管に付着したゴミなど一気に落とすことが可能となります。
まとめ
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今回は戸建の排水管の洗浄について、詳しく解説してきました。戸建の排水管の洗浄はほとんどの家庭で、トラブルが起きないと行うことはありません。
しかし、トラブルが起きてからでは生活に支障をきたしますし、費用も高額になってしまいます。専門の業者に依頼しても驚くほどの費用はかからないので、年1回ほど定期的に業者に依頼して洗浄するのがベストです。
また、普段の生活でもちょっとした工夫で排水管をきれいに保つことも可能です。失敗しない業者選びや、普段から排水管の汚れを防ぐコツなど本記事を参考にして頂き、きれいな排水管にて安心で快適な生活を目指してください。