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コラム

水回り

排水栓とは?仕組みや種類、お手入れ方法を解説

住宅内外にはいくつもの排水栓が取り付けられています。洗面所やお風呂場などといった水周りには水を使用するうえでは欠かせない役割を担っています。

しかし排水栓と見聞きすると、消火栓や止水栓と似たような構造なのかな?と考える方も少なくありません。本記事では住宅内外に設置された排水栓の特徴や種類に合わせて、消火栓や止水栓との違い、排水栓の交換方法などさまざまな視点から排水栓について解説します。

排水栓とは?

  • 排水栓と一口に言っても設置された場所によって意味合いが大きく異なります。ここでは排水栓と消火栓、止水栓の3つの違いについてご紹介します。


    消火栓と排水栓、止水栓の違い
    「○○栓」と聞くと見聞きすることの多い消火栓や止水栓などと混同する方も多いでしょう。ここではそれぞれの違いについて詳しく解説します。


    ・排水栓
    排水栓とは主に住宅内外の水周りに取り付けられる場所のことで、洗面所や浴槽で使います。洗面所で洗顔する際にお湯を溜めたいときは、栓を閉めてから行いますが、そのときに使うのが排水栓です。


    浴槽に湯張りする際も、ゴムタイプの部品を用いて排水口を塞ぐことがありますが、このゴムタイプの栓も排水栓です。排水栓は主に2種類ありますが、その種類や仕組みについては次の段落で解説します。


    ・消火栓
    消火栓は、火災などが起きた時に給水するための設備です。住宅や集合住宅ではあまり見かけることがなく、学校やビルなどの大きな施設に設置されていることが一般的です。消火栓を使用する場合は赤い鉄の扉に「消火栓」と書かれた場所を開くことで使用できます。


    ・止水栓
    止水栓は水流や水量を調節するために用いられる設備のことで、各水周りには取り付けられているのが一般的です。トイレやキッチン、お風呂場、洗面所など、さまざまな水周りで水漏れなどのトラブルが起きたときに、一時的に給水を止めておくときにも活用します。


    また、水道業者による点検や修理作業などを実施する際も、止水栓を閉めてから作業することが多いです。


    排水栓の種類と仕組み
    先に少し触れたように、排水栓には2種類あります。主にゴムタイプの排水栓、通称「ゴム栓式排水栓」と、部品を押したり引き出したりすることで排水を調節する「ポップアップ式排水栓」によって排水をコントロールしますが、ここではそれぞれの仕組みについてご紹介します。


    1.ゴム栓式排水栓
    浴槽や洗面所に取り付けられることの多い部品がゴム栓式排水栓です。チェーン状になったものと、その先端にはゴム状の栓が付いていて、水周りを快適に使えるようコントロールする役割があります。


    ホームセンターですぐに新しい物を購入できるので、劣化したときや破損が見られたときも交換しやすい排水栓です。


    2.ポップアップ式排水栓
    ポップアップ式排水栓は、蛇口周辺に合わせて設置されたレバーやボタンを作動することで排水をコントロールする排水栓です。ゴム栓式排水栓とは違い、やや複雑な構造であるため、修理や交換作業を検討する際はDIYに慣れている方が行うのが望ましいです。

排水栓のお手入れ方法

  • 水周りの排水栓は毎日使うからこそ、定期的なお手入れが欠かせません。ここでは2種類の排水栓に合わせたお手入れ方法をご紹介します。


    ゴム栓式排水栓の場合
    ゴム栓式排水栓のお手入れ方法は非常にシンプルです。使用済みの歯ブラシがあれば、簡単に汚れを取り除くことができます。


    入浴時に排出された人の油分や脂分が付着しているようであれば、100円均一などで手に入れることが可能な重曹スプレーやクエン酸スプレーを拭きかけ、少し置いてから歯ブラシで擦ってみましょう。


    使用済み歯ブラシがない場合は、お風呂用のスポンジ(ザラザラしたものだと効果的)でも問題ありません。ただし、たわしを使って擦るのは控えましょう。ゴム表面が傷つき、劣化しやすくなります。


    ポップアップ式排水栓の場合
    ポップアップ式排水栓は体毛やゴミを捉える部品が取り付けられていることから、定期的なお手入れがマストです。お手入れを怠ると体毛やゴミが溜まり、排水しにくくなります。ポップアップ式の排水栓のお手入れ手順は以下の通りです。


    1.水栓上部の蓋を抜く
    2.抜いたフタを使用済み歯ブラシなどできれいにする
    3.排水口に溜まったゴミを取り除く
    4.使用済み歯ブラシなどで排水口を磨く
    5.汚れをすすぐ
    6.取り外した蓋を元の位置に戻す

【水周り別】排水栓の交換方法

  • 各水周りの排水栓が劣化したり傷ついたりして交換するときは各項目の手順に沿って実施しましょう。


    キッチン
    キッチンの排水栓(排水トラップ)を交換するときは工具やバケツを用意しておくとスムーズに進められます。なお、手順は以下の通りです。


    1.排水口下の排水トラップを取り出す(ナットなどで取り付けられているため、工具を使用しましょう)
    2.排水トラップに溜まった水をバケツなどに移す
    3.排水トラップ内部の汚れを使用済み歯ブラシなどで磨く
    4.ジャバラホースなどが取り付けられている場合は、合わせてきれいにする
    5.取り外した部品を元の位置に戻す
    6.タオルを敷いたうえで動作確認をする


    なお、排水トラップやジャバラホースなどが取り付けられているのはキッチンの下、収納部分であることが多いです。鍋やフライパン、掃除道具などが収納されている場合は、あらかじめ片付けてから実施しましょう。


    洗面台
    洗面台に設置された排水栓のお手入れ方法は、上述したゴム栓式排水栓、ポップアップ式排水栓に沿って実施しましょう。


    なお、動作確認をする際は、下の収納部分に水漏れが起きてもいいように、タオルなどを敷いてから行うのが望ましいです。


    お風呂
    お風呂に設置された排水栓も、洗面台のときと同じように、上述したゴム栓式排水栓、ポップアップ式排水栓に合わせた方法を用いて実施しましょう。


    ただし、お風呂場の排水栓にはヘアキャッチャーなど細かな部品が取り付けられていることが多いため、部品の順番や紛失などには注意しながら行ってください。あらかじめスマートフォンなどで設置状況を撮影したうえで行うと失敗しにくいです。

排水栓の交換における注意点

  • 排水栓を交換する際は、2つの注意点に留意したうえで実施しましょう。場合によっては部品を取り外したものの、うまく作業が進められなかったり、うまく設置できなかったりするといったトラブルにつながる可能性があります。


    現状のサイズと相違ないか
    水周りの排水栓を交換する際は、必ず現状のサイズと相違ないかを確認したうえで作業を進めましょう。従来の部品を取り外したら、型番などを控え、ホームセンターに同様の物があるかを問い合わせてから購入すると失敗を防ぐことが可能です。


    また、DIYに慣れていない方が無理に作業を進めてしまうと、取り外した部品が残ってしまう場合もあります。


    部品をどこに付けて良いのかわからなくなると、水漏れや正常に作動しないといったトラブルにつながるため、交換作業に不安がある方はできるだけ最寄りの水道業者に依頼するよう心がけましょう。


    取り付け交換可能な水周りであるか
    排水栓のタイプによっては取り付け交換ができないタイプもあります。たとえば洗面所のポップアップ式排水栓の場合だと、蛇口や洗面台そのものに種類が合わないと取り付け交換ができないといったトラブルを招く可能性があります。


    ポップアップ式排水栓を交換する際は現状のタイプや種類などを細かく調べたうえで行うのが望ましいでしょう。

まとめ

  • 「○○栓」と見聞きしても、設置される場所や用途によってさまざまなタイプがあります。本記事では排水栓をはじめ、イメージが混同しやすい消火栓や止水栓との違いや、排水栓の種類、交換方法についてご紹介しました。


    私たちの生活が安心・安全に送れるのは、さまざまな栓があるからとも考えられます。適切な使い方やお手入れ方法を押さえ、快適な暮らしを維持するよう心がけましょう。

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