コラム
水回り
水道管破裂したらどうなるの?症状と対処法をご紹介
真冬で急に冷え込んだ早朝など、水道管が突然破裂することがあります。水道管が破裂すると一気に大量の水漏れが起きるので早急な対応が必要です。
そこで今回は、水道管が破裂したときの対応方法や水道管が破裂する原因、普段からできる水道管破裂を防ぐ方法などを詳しくご紹介します。
水道管が破裂するとどうなるの?
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ここでは、水道管が破裂するとどうなってしまうのかを詳しくご紹介していきます。
一次被害として
水道管が破裂すると破裂した箇所から水がどんどん漏れ出していき、場所によっては家の中の床が水浸しになるような大きなトラブルに発展する可能性があります。
キッチンまわりやトイレ、洗面所やお風呂など水まわり設備付近の床が最初に被害を受ける可能性が高く、放っておくとさらに家中の床を濡らしてしまうかもしれません。
トイレで水漏れが発生すると、汚物が逆流し家の中に侵入するおそれもあります。水漏れが起きていると分かった時点で、まず元栓を閉めてしまいましょう。
どこから水漏れが起きているのかを突き止めている間にも被害はどんどん広がってしまうので、とりあえず家全体の水道を止めるのがポイントです。
二次被害として
床上まで水浸しになると、カーペットやタンスなどの家財道具も浸水被害にあう可能性があります。新しい家具を買ったり使えなくなった家具を処分したりと、費用面も精神面もダメージを負ってしまうでしょう。
また、マンションやアパートなどの集合住宅で大きな水漏れが起きると、下の階の住人や共有スペースまで被害を及ぼしてしまうかもしれません。損害賠償を請求される可能性もあり、最悪は退去せざるを得なくなるケースも考えられます。
水道管が破裂したときの対応
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水道管が破裂したときに、どんな対応をすればいいのかを詳しくご紹介します。
止水栓を閉めて被害を抑える
家庭内の水まわり設備のどこが破裂しているのかハッキリしている場合は、その設備の止水栓を閉めて水漏れを止めましょう。
止水栓だけで水漏れの拡大が止まるのであれば、他の設備は使用可能なので被害は最小限で済みます。
元栓を閉める
水道管が破裂した場所がわからない場合は、元栓を閉めてしまい家全体の水道を止めれば水漏れの被害が広がるのを防げます。
元栓は多くの場合、屋外の水道メーターの近くに設置されています。元栓の操作部はハンドル式やレバー式などがありますが、いずれも右に回すと水を止めることができます。
破裂箇所にタオルやテープを巻き付ける
元栓を閉められない、閉めても水漏れが止まらない、業者が到着するまでにどうしても水まわりの設備を使いたい場合は、水道管の破裂箇所を防ぐ方法があります。
破裂箇所が目視できて手が届く範囲のみであれば、タオルとビニールテープで応急処置が可能です。破裂箇所にタオルを巻き付け、ビニールテープでガッチリと固定しましょう。
水道業者に依頼する
水道管の破裂が起きた場合は素人でできるのは応急処置程度ですので、早急に水道業者や大家さん・管理会社に連絡して対応してもらいましょう。
集合住宅に住んでいる場合は大家さんや管理会社を通して割安の業者を紹介してもらえることもあるので、自分の判断で業者に依頼しないほうがいいでしょう。
水道管が破裂する原因
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ここでは水道管が破裂する原因について、代表的な4つの例をご紹介します。
経年劣化
水道管はいつまでも使用できるわけではなく、年数とともに劣化していきます。多くの場合は交換時期が10~ 15年程度とされているので、築10年以上で一度も水道管を交換していない場合は、いつ破裂してもおかしくないでしょう。
凍結
水道管の破裂が話題になるのは、冬場で寒波が到来したときです。あまり最低気温が氷点下にならない地域で一気に冷え込むと、対策をされていない水道管の中の水が凍って膨張し、水道管を破裂させてしまうことがあるのです。
地震の揺れ
地震の影響で水道管に負荷がかかり、ひび割れたり破裂したりして水漏れが起きる可能性があります。経年劣化や度重なる地震などで水道管が傷んでいると、少しの揺れでも破裂してしまう場合もあるので「これくらいの揺れなら何も起きないだろう」と安心はできません。
工事中の過失
人為的なミスで水道管が破裂するケースもあります。工事中のミスで水道管を傷つけてしまい、水があふれ出して水浸しになるニュースを見たことがある人もいるでしょう。このような場合は自分で予防することができませんね。
水道業者に修理を依頼したときの流れなど
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水道管が破裂した場合は水道業者に依頼する必要がありますが、どのような流れで対応してもらえるのかわからないと不安ですよね。ここでは一般的な、修理を依頼した際の流れをご紹介します。
補修内容の例
水道管が破裂した場合は、大きく分けて2通りの作業が考えられます。1つ目は「水道管の破裂箇所部分のみを交換する」作業です。
破裂している部分だけを切り取り、交換してもらう内容なので費用も安く、工事期間も短く済むでしょう。2つ目は「水道管全体の引き直しをする」作業です。
既存の水道管を新しく入れ替えるためには家の床や壁を切り取って取り出さないといけないため、大規模な工事になります。
日数や時間
水道管の破裂箇所のみを切り取って交換する作業の場合は、数時間から半日程度で完了するケースが多いでしょう。
新しく水道管を引き直す場合は、最短でも1日、長いと1週間程度かかることもあります。
費用
水道管の破裂箇所を切り取って交換する作業であれば、費用相場は2万円から5万円程度と考えておけばよいでしょう。水道管の材質や破損箇所の大きさによって金額に違いが出ますが、この範囲前後で収まるはずです。
水道管の引き直し作業の場合は20~100万円程度の費用がかかるでしょう。家の構造や施工条件、配管距離などで大きく費用が異なります。実際に現地で見積もりをしてもらい、詳細な見積もりを出してもらってください。
水道管破裂の被害を防ぐ方法
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水道管の破裂を防ぐには、どのようなことをすればいいかをご紹介します。
定期的なメンテナンスをしよう
水道管は経年劣化を起こします。また、水道管の破裂を防ぐための保温材を使用している場合でも、保温材の経年劣化にも注意が必要です。
定期的にチェックし、保温材が破れていないか、劣化していないかなどを中心に確認しておきましょう。
破裂に備えて止水栓の場所と操作方法を確認しておく
水道管が破裂すると一気に水漏れが広がる可能性がありますが、止水栓や元栓をすぐに閉めることで被害の拡大を抑えることができます。
止水栓や元栓の設置場所をあらかじめ把握しておき、操作方法もしっかり確認しておけば突然のトラブルにも迅速に対応できるようになるでしょう。
まとめ
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水道管の破裂は突然起きる可能性があります。すぐに対処しないと水漏れの被害が拡大し、復旧に多くの費用と時間がかかるかもしれません。
水道管が破裂したときに起こる症状を確認したら、すぐに元栓を閉めるなどの対処を行い、業者に依頼するようにしましょう。