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水道代、使ってないのに高い原因と確認すべき点は?
「水道料金の請求書を見てびっくり」
「そんなに使っていないのに、どうして急に高くなったのだろう」
使っていないのに水道代が急に高くなった場合に、一番先に考えなくてはならないのは、水漏れの可能性です。
この記事では、水道代が高くなっておかしいと感じた時に、考えられる原因と確認方法をわかりやすく紹介しています。
目次
水道代、使ってないのに高い!考えられる原因と確認すべき点
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そんなに使った記憶はないのに、水道代がいつもより高くなったと感じた時に考えられる原因はなんでしょうか。
お風呂にお湯を張った回数や、洗濯回数が多かったのか、子どもが水を出しっぱなしにしたのか、いつもより高い請求書を見て、いろいろなことを考えるかもしれません。
まず確認しなければならない点はどこでしょうか。あわてずに、1つずつチェックしていきましょう。
水漏れしている
そんなに使った記憶はないのに、急に水道代が上がった時に考えてほしいのは水漏れの可能性です。
見えている部分での水漏れがなくても、見えない部分で問題が起きていることがとても多いのです。
一戸建て住宅に限らず、マンションやアパートなど、集合住宅でも水漏れは発生しますので、まずは水漏れを確認してください。
水道管が破損している
水道管が破裂したり、破損したりするとは簡単には考えられないかもしれませんが、実際に起こるトラブルです。
冬の寒い時期には、水道管内の水が凍って体積が大きくなることで、水道管が破裂してしまいます。
また、金属製の水道管を使っているところでは、サビによる劣化や、経年劣化でもろくなり、ちょっとした衝撃でも、簡単に水道管に亀裂が入り、破損することがあります。
地震や台風などの災害でも、水道管が破損することがあるので、注意が必要です。
メーターが故障している
稀に、水道のメーター自体が故障することがあります。そんなに水を使った記憶もない、水漏れも確認できないのに、急に水道料金が高くなった場合にはメーターの故障も考えてみる必要があります。
季節や地域でも水道代は変わる
水道料金は季節によっても変わります。特に夏と冬は水道の使用料が増え、料金も高くなる傾向にあります。
水道代が高いのは水漏れのせい?確認方法は?
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水漏れの可能性がある場合、どこからの水漏れかを確認する方法をご紹介します。
1.水道メーターの位置を確認する
戸建ての家であれば、敷地内の地面に設置されています。
集合住宅の場合は、各部屋のパイプスペースと呼ばれる場所に、水道メーターやガスメーターがまとまって入っています。
2.家の蛇口をすべて閉める。
3.水道メーターのパイロットが、回転しているかどうか確認する。
水道メーターの蓋を開けて、パイロットが回転しているかどうかを確認します。
パイロットとは、水道メーターの左下にあることが多く、銀色のコマのような部品です。
パイロットは水が流れている間だけ回転するしくみになっているので、家中の蛇口を全部閉めたにも関わらずパイロットが回転していれば、漏水の可能性が大きいということです。
ここまでの作業でわかるのは漏水の可能性の有無だけで、どこで漏水しているのか場所の特定はできません。
漏水の可能性がある場合は、さらにチェックしていきます。
4.家の水回りを全部確認していく。
漏水の原因で多く見られるのが次の3点です。
・しっかりと閉めていても、止水栓が劣化して水漏れしている。
・トイレの便器内に水が流れ続けている。
・パッキンの劣化で、蛇口がしっかり閉まらなくなっている。
さらに、一軒家の場合は家の外回りも確認する必要があります。庭の水栓の周りで、不自然に水たまりができていたり、地面が陥没したりしていないかをチェックしましょう。
目で見て漏水が確認できなかった場合は、止水栓を閉めて確認します。水を使う場所には、止水栓が設置されています。
・止水栓を全部閉めても、パイロットが回っている→止水栓のない場所で漏水している。
・止水栓を閉めた後にパイロットが止まった→止水栓のある場所で漏水している。
この場合は、次の手順として、止水栓を1箇所ずつ開けながら、パイロットの状態を確認していきます。
水漏れが見つかった場合は専門業者へ依頼する
水漏れ箇所がわかった場合、自分で修理するか、業者に依頼するかのどちらかです。パッキンの交換など、簡単な作業であれば自分でできる可能性もあります。
しかし、壁の内側や地下の配管での水漏れとなると、業者でなければ修理できません。また、簡単な作業でも、不安があるなら業者に修理を依頼した方が安心です。
さらに、漏水している場所が自分では確認できなかった場合も、業者に診断してもらう必要があります。
自分ではわからなかった場合や、少しでも不安がある場合は、迷わず専門業者に依頼することをおすすめします。
水道代が高いのは水道管の破損が原因?確認方法は?
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普段の生活で、目に見える部分での漏水は確認できても、地面の中にある水道管や排水管の破損による水漏れは、気づきにくいものです。
自分では確認できない原因を見つけてくれるのが、専門業者が調べてくれる漏水調査です。
業者に依頼することで、漏水探知機などの特殊な道具を使って漏水があるかどうか、漏水している場所はどこかを調べてくれます。
しかし、漏水調査にかかる費用は高額です。調査方法によっても料金が異なりますが、一般的には10,000~30,000円が費用の目安です。
調査を依頼する場合は、事前に見積もりを取り、しっかりと確認するようにしましょう。
水道代が高いのは、メーターの故障が原因?確認方法は?
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ごくまれに、水道メーター自体が故障していることがあります。水をそんなに使っていなくて、漏水もないのに、料金が急に高くなった場合は、一度水道局へ相談してみることをおすすめします。
水道メーターの点検や交換は行政が無料で行ってくれるので、メーター故障の場合は費用を負担せずに解決できます。
水道代が高いのは季節や地域によるもの?
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季節ごとに水の使用量もかわるため、料金も季節によって変わってきます。一般的には、夏と冬に水道料金が高くなる傾向にあります。
夏の水道使用量の変化
汗をかいてシャワーを浴びる回数が増える、お子さまのプールでの水遊び、庭の植木の水やりなど、夏場は水道の使用料が増えます。
冬の水道使用量の変化
冬場は、浴槽にお湯をはって入る回数が増えたり、家族の人数が多ければ、浴槽のお湯を足したりすることで水の使用量が増えます。
また、冬場で多いのが水の出しっぱなしです。うっかりして出しっぱなしにしてしまうのではなく、お湯が出てくるまで、水道を出しっぱなしにして待った経験がある人は多いのではないでしょうか。
さらに、水道料金は地域によっても差があります。知らずに引っ越しをして、最初の請求書を見て気づく場合も多いのではないでしょうか。
地理的要因や人口密度などの様々な要因で、地域によって水道料金が変わってきます。お住まいの地域の水道料金が知りたい方は、水道局のホームページで確認してみてください。
まとめ
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使っていないのに、水道代が高い場合の原因と確認方法について紹介しました。
・水道代が高くなった時に考えられる原因は4つ。
・水漏れの可能性がある場合には、水道メーターのパイロットの動きを確認する。
・水道メーターの故障が疑われる場合は、水道局へ相談する。
・夏と冬は水道の使用量が増える傾向にある。
少しでもおかしいと思ったら、放置せず、大きなトラブルになる前に確認することをおすすめします。