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水回り
蛇口ハンドルの外し方は?種類べつの外し方や交換方法をご紹介
蛇口の交換や修理をするときには、まずハンドルを外すことから始めます。しかし、外し方が分からなくて困っている方も、実際に多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、外し方や種類交換方法をご紹介します。
構造や種類を理解したうえで、外し方を覚えておけば簡単に修理や交換ができるようになります。また合わせてハンドルが外れない場合の対処方法を紹介しますので、覚えておいてください。
蛇口ハンドルの基本の外し方
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まずは、蛇口ハンドルの基本の外し方をご紹介します。ハンドルの形はさまざまです。丸いものや四角いもの、混合レバーや2ハンドル型があります。ここから種類別に外し方を紹介しますので、確認してください。
丸や四角型ハンドルの外し方
丸形や四角いものは、プライヤーと呼ばれる工具で外すことが可能です。ものをつかんだり挟んだりする工具になります。ペンチよりも開口範囲を大きくとれるため、ピボットがスライドする構造なのです。
外すときは真ん中についているカラーネジを、プライヤーでつまみながら回していきます。カラーネジがゆるむことで、ハンドル部分もゆるみ始めるのです。完全にゆるんだら、あとは簡単に取り外すことができます。
混合栓レバーハンドルの外し方
混合栓は1つのハンドルで開閉操作ができるタイプです。上下に動かすことで、水やお湯を出したり止めたりできます。左右に動かすことで、水とお湯の切り替えが可能であるため便利なハンドルです。
外し方はハンドルタイプと同じく、カラーネジをプライヤーでつまんで回していく方法です。カラーネジがゆるめばハンドルもゆるむため、取り外していきましょう。
素材によって、プライヤーで傷がつくこともあるため注意してください。
2ハンドル混合栓の外し方
2ハンドルの混合栓は、お湯と水のどちらも出せるものになります。お湯と水の2つのレバーがついていて、横に動かすとお湯や水がでる仕組みになっているのです。使用する工具は、プラスとマイナスのドライバーやキリなどがあれば外せます。
外すときは、ハンドル上部のカラーキャップをマイナスドライバーかキリを使って外していきます。キャップを外したあとは、ハンドルを固定するネジをプラスのドライバーを使い外す作業です。ネジが外れれば、ハンドルは簡単に外せます。
蛇口ハンドルの外し方や、ほかの種類に交換するには
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昔から使用されている丸型や四角いハンドルが壊れたり、故障したりした場合は思い切って新しい種類に交換することもおすすめです。ここからは、違う種類に交換する方法などをお伝えしていきます。
蛇口ハンドルの交換方法
まず蛇口の真上にあるキャップに、精密マイナスドライバーを差し込んでいきます。てこの原理を使うと、簡単に外れるのです。差し込んだドライバーを軽く持ち上げてみましょう。
キャップの下にはハンドル固定のネジがあります。次はプラスのドライバーでネジをゆるめてください。ほとんどのメーカーがこのタイプですが、まれに爪固定式や横ネジタイプもあるため注意しましょう。ネジが外れたら新しいものと交換します。
レバー式の蛇口に交換したい場合
ハンドルタイプからレバー式に交換したいと考えたとき、水栓ごと交換しなければならないと感じている人も多いでしょう。しかし、レバーのみの交換で種類を変えることも可能なのです。
蛇口タイプをレバー式に変えるハンドルが販売されているため、現在使用しているものが使いづらいと感じたら交換するチャンスです。ここから交換に必要な工具や、交換方法を紹介しますので、参考にしてください。
蛇口を外し交換する工具
違う種類に交換したい場合は、まず工具を揃えておきましょう。必要なものは、レバー式のハンドル、ハンドルアダプター、プラスとマイナスのドライバー、プライヤー、使い古した歯ブラシです。
プラスやマイナスドライバーは、通常のものではなく精密ドライバーがおすすめです。カラーネジやキャップなどは小さい部品であるため、通常のドライバーでは使いにくいからです。作業を始める前に準備しておきましょう。
レバー式ハンドルの交換方法
丸や四角型からレバー式に交換する場合は、現在使用しているものを取り外します。外した部分の汚れが酷い場合には、使い古した歯ブラシできれいに掃除をしておきましょう。
きれいになったら、新しいレバー式のアダプターを取り付けます。その上からレバー式のタイプをかぶせネジで固定してください。
2ハンドルタイプは、ネジを閉めたあとカラービスをかぶせて元通りします。最後にお湯と水が出れば完了です。
蛇口のハンドルが外れない場合
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蛇口タイプのハンドルは、固く締まることがあります。そのため、外そうと思っていても外れない場合もあるのです。その場合の注意点や対処する方法を紹介していきます。ハンドルを外すときには、必ず止水栓を閉めることが重要になります。
外れなくなる原因
外れない原因として、水垢や汚れがハンドルまわりに固着しているケースがあります。また白い水垢が付いていることもあるのです。これは水の中に含まれているミネラル分が結晶化した水垢になります。
そのほかサビやハンドルの変形でも、ハンドルが外れなくなるケースがあります。長期間使用していない場合や、ハンドルにものをぶつけて変形させてしまった場合には注意が必要です。
蛇口ハンドルを無理矢理外すことは危険
外れないからといって、無理矢理外そうとすることは大変危険です。内部の部品やハンドル自体を壊してしまうため、力任せに外すことはやめましょう。もし外れないときには、タオルやゴム手袋を使用してください。
タオルで蛇口を包んだり、ゴム手袋をはめたりすることで、蛇口が滑りにくくなります。力が入らない場合は、この方法を試してみましょう。それでも外れない場合や空回りした場合には、業者に依頼することが大切です。
潤滑油で対処する蛇口ハンドルの外し方
潤滑油を使って固くなった蛇口を外す方法も有効です。機械の歯車などを効率よく回すための、潤滑剤として使われています。潤滑剤のほかに、ハンマーやプライヤー、ネジを準備しておきましょう。
プライヤーを使いナットを外し、スピンドルごと外していきます。カラービスもプライヤーで外し、その穴の中に潤滑剤を吹きかける方法です。そのあとネジを差し込み軽く固定してからプライヤーでつかみ蛇口を固定してみましょう。
蛇口ハンドルを外したときにしておきたい項目
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ハンドルの修理や交換時に、一緒にしておきたい項目があります。部品の交換は、水漏れ対策にもなります。また交換方法が間違えていないかのチェックも大切です。この2つの項目を詳しく解説していきます。
パッキンやスピンドルの交換
パッキンやスピンドルは消耗品です。長年使用していると、徐々にすり減ってきます。蛇口を外したとき、消耗部品も一緒に交換することが大切です。のちの水漏れ対策にもなるため、交換しておきましょう。
外し方や交換が間違えていないか最終確認する
外し方や交換方法が間違えていないか、最終チェックをすることも大切です。ここでは一般的な交換方法を紹介していますが、メーカーやタイプによって異なることもあるため、説明書を確認しながら作業をおこなってください。
まとめ
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蛇口ハンドルは、いくつかの種類があります。昔から使われている丸型や四角タイプや、混合栓レバータイプ、2ハンドルタイプなどです。メーカーによって形状はさまざまですが、大きく分けるとこの3タイプに分けられるでしょう。
また蛇口まわりに水垢や汚れが溜まっていると、固くなって回らなくなるケースもあります。これを防ぐためには、こまめに掃除をしておくことが一番です。細かい部分は、使い古した歯ブラシで擦って汚れを落としましょう。
どうしてもハンドルが回らない場合や、種類を変えたいけれど自分で作業する自信がないという方は、業者に依頼することがおすすめです。一度問い合わせをしてみましょう。