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ウォシュレットが壊れた!故障内容別費用相場を解説
便利な機能が多いウォシュレットですが、メンテナンス不足や耐用年数の経過で壊れることがあります。このようなときに気になるのが、修理や交換にかかる費用です。費用が分からないために修理を先延ばしにしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、故障内容別の修理費用をまとめました。交換タイミングなども解説しています。
ウォシュレットのよくある故障
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ウォシュレットに発生するトラブルは、ひとつだけではありません。複数の不具合や故障が発生します。万が一の事態に的確に対応するには、トラブル発生時に起こる症状を知っておかなくてはなりません。費用相場を覚える前に、トラブルが起きたときの症状を知っておきましょう。
ウォシュレットが反応しない
ウォシュレットには、人が入ると自動でふたが上がる機能などが搭載されています。これは、センサーが人を感知して作動する仕組みが働くことで作動しています。つまり、センサーに異常があると、人が来ても反応しません。
また、製品の中には、便座を温める機能が搭載されている機種があります。製品により自動で動くものもあるなど、寒い日にはとても便利な機能です。しかし、便座に搭載されている保温機能用のパーツにトラブルが発生していると、きちんと機能しません。
このほか、リモコンやその中身が故障していると、操作しても動かなくなります。ひとつでも動かない機能があったときは、内部機能に異常が起きている可能性が高いと判断しましょう。
お湯やノズルが出てこない
洗浄機能を使うときに温水を選択したのに水が冷たいときや、そもそも水が出るはずの機能で何も出てこない場合、給水機能や保温機能が壊れているかもしれません。また、ノズルが出てくるはずの機能を選んだのに反応しない場合もあります。
お湯や水・ノズルが出てこない場合、メンテナンスすれば改善できる場合と、できない場合があります。前者は単なるメンテナンス不足によるもののため、症状に合わせたお手入れをすれば改善できます。しかし、内部パーツの破損など、メンテナンスでは対応できない故障が発生している場合は、掃除などをしても変わりません。
水漏れ
ウォシュレットは、内部に水やお湯が通る場所があります。そのため、パーツやその隙間を埋める部品が劣化すると、そこから水が漏れることもあるのです。原因がパーツの緩みなどであれば、締め直せば修理できます。パーツや本体の劣化が原因の場合、交換が必要です。
故障かな?と思ったらチェックすること
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ウォシュレットを使ったとき、いつもとは違う動きや音がするなど、トラブルの予兆のような異常が発生します。このようなときは、以下のポイントをチェックし、改善できるポイントがあれば実施しましょう。
便座カバーなどを使っていないか
自動でふたの上がる製品には、センサーが搭載されています。センサーが人に反応して動くわけです。便座カバーやフタカバーをしていると、センサーをカバーが遮ってしまうことがあります。
また、反応するが動きが悪い場合も、カバーにより稼働が邪魔している可能性が考えられます。カバー類をつけているなら、一度外して動作確認しましょう。
漏電遮断器がONになっているか調べる
ウォシュレットには、漏電を防ぐために遮断機が搭載されています。漏電の危険性を機器が察知すると、自動で動作を停止します。漏電遮断器が入っていると、機器に異常がなくても動きません。
遮断機はコンセントに搭載されています。遮断機が作動しているとランプがつくなどの変化があるので、確認してみましょう。
なおリモコンには、さまざまな種類があります。その中には、電池で動くタイプもあり、本体の電源とは直接つながっていないものも多いです。遮断機に異常がないのに動かないなどの場合は、リモコンの電池不足やトラブルの発生を疑いましょう。
電源を入れ直して再起動する
ウォシュレットの機能は、内蔵されているコンピューターにより制御されています。コンピューターに異常があると、操作時の動きに異常が発生します。簡単なバグなら再起動すれば直るので、一度電源を入れ直しましょう。
漏電や水漏れなど、明らかな異常がないのに動かないときは、中のコンピューター制御がうまくいっていない場合も多いです。落ち着いてリセットしましょう。
故障内容別修理費用相場
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主な故障の症状を押さえたところで、改善に費用がどれくらいかかるか確認していきましょう。よくあるトラブルの修理費用を解説します。
水・お湯が出ない
水やお湯が出ない場合、中のセンサーやノズル・給水栓に異常が発生している可能性が考えられます。費用目安は、大体1万5,000円~3万円です。
水は出るけどお湯は出ないなどの場合は、水を温める機能や保温タンクの故障が疑われます。温度調節機能を修理する場合は6,000~2万円程度、温水タンクは1万6,000~2万5,000円程度です。
水漏れ
水漏れは発生個所のパーツが故障することで起きるため、交換するパーツで費用が異なります。そのため、明確な金額は出しにくいですが、大体2万円以上はかかるとみてよいでしょう。修理の際は、見積もりを出してもらい、そのうえで決定してください。
ノズルが正常に動かない
操作してもノズルが動かないときや、動いてもいつもとは違う動きをする場合、ノズルを動かすためのパーツにトラブルが発生している可能性が高いです。この場合は、1万3,000~3万円程度かかります。
なお、ノズルはきちんと掃除されていないと、ノズルの動きに汚れが引っかかって動きが悪くなることがあります。このような場合は、掃除をすれば改善できるため、修理の必要はありません。明らかに汚れている場合は、まずは掃除して様子を見ましょう。
便座が温かくならない
保温機能のある便座の中には、ヒーターが入っています。この線が断線すると保温機能を使っても温かくなりません。この場合は便座を丸ごと交換しなくてはならないため、1万5,000~3万円ほどかかります。
断線した便座を無理に使い続けていると、漏電や火災の原因になります。スイッチを押しても温度が変わらない場合は、便座のコンセントを抜いておきましょう。できるだけ早めに交換してください。
ウォシュレットが寿命を迎えているなら交換も検討して
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ウォシュレットの耐用年数は、製品にもよりますが大体7~10年ほどです。この期間を迎えると、故障が起こりやすくなります。
トラブルが頻発すればその分修理費もかかるため、寿命を迎えているようなら、思い切って新しいものを購入してしまった方がよいでしょう。
修理を検討する際は、購入してからどれだけ時間が経っているかも確認してください。そのうえで、依頼内容を決めましょう。
修理の際は業者の力を借りよう
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ウォシュレットは水周りの設備ですが、水だけでなく電気も使う複雑なものです。掃除程度なら家庭でも問題なくできますが、本格的な修理となると難しいでしょう。専門業者に依頼した方が安心です。
これは、新しいものと交換するときも同じです。交換作業は、器用な方ならDIYでもできますが、失敗してパーツが故障するなどの事態が起きてしまうと、新品を購入しても意味がありません。修理や設置の際は、業者に施工を依頼してください。
まとめ
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ウォシュレットはトラブルの症状により修理費用が異なります。修理を検討する際は、費用面も考慮しながら考えましょう。ただ依頼するのではなく、費用の無駄を最小限にできる方法を選択してください。