トイレの水が逆流する原因と、自分でできる対処法をご紹介 -かながわ水道職人 -神奈川県の水道修理、お風呂、トイレ、台所の排水管のつまり修理

トイレの逆流が起きる原因は大きく分けて３つ考えられます。ここでは、それぞれの原因について詳しくご紹介します。

便器の中でつまりが起きている
便器の中は普通に使っているだけでは見えませんが、実は折れ曲がって排水管につながる構造をしています。

便器の中に常に一定量の水をためて下水からの悪臭や害虫が入ってこないようにするための形状ですが、折れ曲がった場所に紙や便、固形物などが引っ掛かりつまりやすいデメリットもあります。

排水口や排水管のつまり
トイレの排水口や排水管でものがつまると、汚水が下水道までスムーズに流れていけずに逆流してしまいます。排水口や排水管にものがつまる原因のひとつには、水量が不足していることが考えられます。

トイレを使用する際に「小」しか使わない・タンクに節水の為にペットボトルを沈めているなどの使い方をしていると、水量が足りずに汚物が流れきれずに残ってしまう場合があるので、間違った節水方法を行わないようにしましょう。

災害などによる逆流
台風やゲリラ豪雨などで一時的に大量の雨が降った際に、大量の雨水や土砂が屋外の排水マスや下水管を通って家の中のトイレに逆流することもあります。

また、大きな地震が発生すると床下や地中の排水管や下水管が破損したり変形したりして、想定外の水流が起きて室内に逆流してしまうケースも考えられるでしょう。このような場合は素人では対処できないので、トイレの使用を控えるしかありません。

トイレの水が逆流するトラブルが起きると、素人ではすぐに対処できないケースもおおいです。ここではすぐにトイレ復旧できないときの対処法についてご紹介します。

携帯トイレを使用する
トイレが使用できなくなるケースに備え、緊急トイレや簡易トイレを使えるように準備しておくとよいですね。ネットショップなどで購入でき、さまざまな種類があるので使いやすさや値段などを確認しましょう。

業者に依頼する
プロの水道業者に依頼すれば、簡単なつまりの解消はもちろん重度のつまりや排水管の破損など素人には難しい作業も安心・確実に対応してもらえます。

24時間・365日いつでも連絡が可能で、見積もりまでは無料で対応してくれる業者も多いので、まずは相談するのもよいでしょう。複数の業者に見積もりを出してもらい比較すれば、安い費用で安心して任せられる業者を見つけることができます。

ここでは、素人でもトイレつまりを解消する方法をご紹介します。

ラバーカップ
トイレのつまり解消グッズとして代表的なラバーカップを使えば、さまざまなつまりを解消可能です。100円ショップなどで気軽に購入可能なので、備えておくとよいでしょう。

洋式や和式など洋式によってカップの形状が異なるので、自宅のトイレにあったものを使ってください。

ぬるま湯
紙や便など水に溶けるものがつまりの原因と考えられる場合は、ぬるま湯を使った簡単な方法を試してみましょう。

便器の中にたまった水をできるだけ取り除いた後、40度から60度程度のぬるま湯を流し込みましょう。その状態でしばらく放置していると、固まった紙や便がほぐれてつまり解消する効果が期待できます。

熱湯を使用すると便器や排水管を傷めてしまうので、必ずぬるま湯を使いましょう。

重曹
重曹は安全な掃除用品なので、常に家にあるという家庭も多いでしょう。重曹とお酢を利用して、つまりを解消する方法もあります。

便器の中にある水を取り除いた後、重曹とお酢を順番に振りかけた後お湯を流し、しばらく放置するだけです。炭酸ガスの泡が発生し、つまりや汚れを落としてくれます。

真空式パイプクリーナー
真空式パイプクリーナーはラバーカップと同じような使い方で、さらに強力な吸引力があるので効果的なつまり解消グッズです。ラバーカップで「もう少しで解消するのに…」というケースでも、真空式パイプクリーナーを使えば解消できるかもしれません。

ワイヤーブラシ
ワイヤーブラシは細長いワイヤーの先端にブラシがついた形状のつまり解消グッズです。折れ曲がった配管の中に沿って奥に進んでいくことができるので、手では届かない場所にあるつまりの原因に対して直接のアプローチができます。

ブラシを排水口から差し込み、つまりの原因にぶつかったところでブラシを回転させたり、前後に動かしてみたりしましょう。

トイレの逆流は、普段の心がけで予防できます。どのような予防法があるかをご紹介します。

大量のトイレットペーパーを一度に流さない
水に溶けやすいトイレットペーパーですが、排水量に対して多すぎると溶けきれずにつまってしまいます。一回当たりの使用長さは、0.8mから1m程度が平均と言われています。

平均よりも多いかな？と感じた人は普段の使用量を見直すとよいでしょう。また、一時的に大量に使った場合は何度かにわけて流すようにすると、つまりを防ぐことができます。

トイレを使う際の水量にも気を使いましょう。トイレの排水には「大」と「小」がありますが、節水のイメージでいつも「小」で流している人はいませんか。

しかし「小」は男性が紙を使わずにトイレを使用した場合に使うためのもので、その他の場合は「大」を使うことが推奨されています。

間違った節水法を避ける
節水のためにタンクにペットボトルを沈めている人もいるかもしれませんが、このような間違った節水法はトイレのつまりや逆流につながる可能性があります。

ペットボトルを沈めていると「大」で流しても十分な水量が確保できず、汚物を流しきることができなくなります。タンクの故障につながる恐れもあるので、間違った節水法は控えてくださいね。

トイレが逆流するとトイレの床や壁を濡らしてしまい、水の勢いによっては家の中にあふれてしまうかもしれないので焦ってしまいますよね。

トイレが逆流する原因はさまざまな理由が考えられ、自然現象による逆流はどうすることもできません。また、重度のつまりや床下や壁の中にある排水管に異常があるケースは素人では対応できないため、大家さんや業者に連絡して対応してもらう必要があるでしょう。

しかし多くの場合は軽度のつまりが原因なので、まずは落ち着いて便器の中の水を取り除き、自分でできるつまり解消法から試してみましょう。