コラム
トイレ
トイレの便座を自分で交換する際の方法を解説
「トイレの便座が壊れてしまった」こんな時、どうすればいいのかわからなくて焦ってしまいますよね。トイレの便座は自分で交換することは可能なのでしょうか?
そこで今回は、トイレの便座を自分で交換する際の方法をご紹介します。業者に依頼した際の料金相場なども併せてご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
トイレの便座だけを交換することは可能?
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一般的なトイレであれば、トイレの便座を外して取り替えることはできます。しかし、一体型トイレやタンクレストイレなど、便座やタンクなどが一緒になっているタイプは一部分だけを交換することはできません。
一体型トイレやタンクレストイレの便座が壊れた場合は、丸ごと取り替える必要があります。
トイレにもいろいろなタイプがあります。すべてのトイレタイプにおいて、便座だけを交換できるわけではないので、トイレの種類を確認しておかなければいけません。
ただ、最近の新しいモデルでは便座やタンクなどが一緒になった種類のトイレでも、部分だけ取り替えることが可能なものも誕生しています。自宅に設置している便座が交換できるタイプかどうか事前に確認しておきましょう。
トイレの便座を自分で交換する方法
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トイレの便座は交換できるタイプであれば自分で対応することができます。ただし、正しい手順で行わなければ便座をうまく交換することはできないので、手順をしっかり把握しておくことが大切です。
ここからはトイレの便座を自分で交換する方法をご紹介します。
止水栓を閉める
トイレの便座を交換する前に、まずは止水栓を閉めましょう。直接水回りに触るわけではありませんが、止水栓を閉めてから行うことが大切です。
トイレのタンク内の水を抜く
止水栓を閉めたらトイレのタンク内の水を全て抜きましょう。トイレタンクのレバーを10秒程度捻り続けた状態に保つことで、中の水を完璧に抜くことができます。
念のためトイレタンクの蓋を開けて水が空になったか確かめてください。水が少しでも残っていると、トイレタンクを外したときに水浸しになってしまうので注意が必要です。
便器の中の水を抜く
トイレタンクの中の水を完全に抜いたら、次は便器の中の水を抜きましょう。雑巾や使い古したタオルなどを使って、残っている水を拭き取りましょう。
給水管を外す
ウォシュレットが付いているトイレの場合は、止水栓に分岐金具が付いています。分岐金具に付いているナットをモンキーレンチで回して取り外しましょう。
分岐金具を外したら給水管との接続部分にナットが付いているので、同じく取り外してください。
ウォシュレットを外す
ベースプレートタイプのウォシュレットなら、1つのボタンを押すだけで外せます。ピンで刺して固定してあるタイプのウォシュレットもあるので、取り外し方は説明書を見て確認しておいてください。
トイレタンクを外す
ウォシュレットを外したら、トイレタンクも外していきましょう。トイレタンクは便器本体と左右2本のボルトで固定されているので、ナットとボルトを外していきます。
ナットとボルトを外したらトイレタンクを持ち上げるだけで外せるようになっているので、落とさないように注意しながら移しましょう。
便器を外す
便器を外す際は皿木ネジを外します。トイレの正面の足元にネジがあるタイプがほとんどですが、まれに左右についている場合があります。
このネジを外さないまま便器を持ち上げると、割れる可能性があるので絶対に外してください。古い便器を交換する際は割れても問題ないかもしれませんが、怪我をする可能性があるので注意が必要です。
便器の後ろ部分にはボルトの穴が2カ所あります。ネジを取り外せば便器を持ち上げるだけで簡単に外せます。
排水ソケットを外す
便器を持ち上げると排水ソケットがあります。便器のタイプによって排水ソケットの形状は異なりますが、便器のタイプに合わせなければいけないのでこちらも取り外してください。
現在使っているものとまったく同じ便器に交換する場合は排水ソケットを外す必要はありません。
排水ソケットを外す際は下にガスケットと呼ばれるドーナツ状のパーツがあります。便器を交換する際、ガスケットは不要なので取り外してください。その下に床フランジがあるのですが、劣化したり、破損していたりしない場合は、そのまま利用しても大丈夫です。
排水ソケットを設置する
次に、排水ソケットを設置しましょう。排水ソケットの設置方法はとても簡単で、排水管にはめ込んでネジで2カ所固定するだけで大丈夫です。
便器を設置する
いよいよ便器の設置に移ります。排水ソケットのパッキン部分に、便器の下部分にある穴を合わせて設置しましょう。まっすぐになるように調整したら、便器の後ろ部分の左右2箇所と、正面下部にある1カ所をネジでしっかり止めます。
ネジはそんなに強く締めなくても大丈夫です。軽く締めただけでも便器は固定できます。
手順をさかのぼってウォシュレットとトイレタンクを取り付ける
便器を固定したら、ウォシュレットとトイレタンクを設置しましょう。先ほどご紹介した手順をさかのぼりしていけば、正しく設置できます。不安な場合はスマートフォンなどで撮影しておくと良いでしょう。
分岐金具を止水栓に接続する
ウォシュレットに付属している分岐金具を止水栓につなぎ、ウォシュレットとトイレタンクから出ている給水管を接続してください。
以上で便器の交換は完了です。止水栓を開けて、正常に作動するかを最後に確かめてみてください。
便座の交換を業者に依頼した際の費用
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便座の交換を業者に依頼することは可能です。その際に気になるのが「費用」ですよね。便座の交換は普通便座や温水洗浄便座など、種類によって費用相場が異なります。
どこに交換を依頼するかでも相場は異なってくるのですが、今回は水道業者に依頼した場合の料金相場をご紹介します。水道業者への依頼を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
普通便座の場合は交換取り付け代が10,000円程度、部品代が5000円程度で、合計15,000円〜が料金相場となります。温水洗浄便座に交換する際は、交換代で約16,000円、古い便座を処分する費用として約3000円で、合計20,000円程度が費用相場となっています。
トイレの種類によって費用相場が異なるので、確認しておきましょう。
トイレの便座交換はどこに依頼すべき?
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トイレの交換はどこに依頼すればいいのか迷っている人も少なくありません。トイレ交換は工務店・リフォーム店、ホームセンター、水道修理業者などで依頼できます。
工務店やリフォーム店ではボリュームのある工事を得意としているので、便器のみの交換は対応していない場合もあります。便器交換のみを対応できるか事前に確認しておきましょう。
技術の高い専門職人が揃っているので、丁寧に正しく便座を交換してくれるのがメリットです。
ホームセンターでは実物を見て選べるのが特徴です。工事に関しては協力業者に依頼していることが多く、自社スタッフが対応することはありません。
どのような便座があるか自分で見極めて選べるのがメリットだと言えるでしょう。
最後に水道業者です。便座の交換は水道業者に依頼するのが1番おすすめです。水道業者に依頼すればその場で見積もりを出してくれますし、スピーディーに作業を行ってくれますよ。
まとめ
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今回はトイレの便座交換についてまとめていきました。トイレは種類によって便座のみを交換することは可能です。ただし、正しい手順で行わなければうまく取り付けられない可能性があるので注意してください。
便座交換を依頼するのであれば水道業者に相談してみましょう。水道業者では即時に見積もりを出してくれますし、スピーディーに対応してくれるのですぐに便座を交換したい場合でも安心です。
費用はかかりますが、確実に便座を取り付けてくれるので安心して任せられるでしょう。